･ ページ8
【紫耀】
昼休みになって、また賑やかいヤツらがやってきた。
海「神どうー？」
紫「今寝てるよ」
廉「帰るん？」
紫「親御さんが仕事だから、学校終わったら送って行くよ。」
海「ねーせんせー…頭痛い…」
紫「またサボり？」
海「違う…本当に痛い…」
紫「じゃあ脈見させて？」
手首を触るとなんだか熱い…
紫「脈もはやいし…ちょっと熱測ろうか。」
海「うん…」
ピピピ…
紫「38.4度…。」
海「嘘じゃないでしょ？」
紫「そうだね。疑ってごめんね。お家の人はいる？」
海「いない…お父さんもお母さんも北海道に仕事で行ってて帰ってこない…。夕方姉ちゃん帰ってくるけど…」
お姉ちゃんって、たしか高校生だよな。
紫「じゃあ、高橋くんも学校終わるまで保健室で寝てようか。終わったら神宮寺くんと一緒に家に送るよ。」
海「うん…」
廉「海人…大丈夫か？」
海「うん…」
紫「永瀬くん、もうすぐ休憩おわっちゃうよ？」
廉「やっべ！また来るわー！」
紫「高橋くん、ベッドに横になろうか。」
海「うん…」
横になったのを確認して、そっとカーテンを閉めた。
少しすると、ベッドからすすり泣く声が聞こえてきた。
高橋くんかな？
紫「どうした…？」
海「ママぁ…ひっく…」
中学生と言ってもまだ子供だもんな。
しんどいときはお母さんが恋しいよな…
すると、隣のカーテンが開いて、神宮寺くんが入ってきた。
勇「海人、しんどいな。大丈夫だよ。」
そう言いながら頭をなでてやってる。
自分もしんどいのに、どこまで良い奴なんだよ。
紫「神宮寺くん、起きて平気なの？」
勇「トイレ行こうと思ってたから。」
紫「腹痛いのか？」
勇「ううん、普通にトイレ。」
そう言ってトイレに歩いていった。
トイレから戻った神宮寺くんにもう一度熱を測ってもらうと、37.8度。
まだ高いけど、さっきより下がってて少し楽そう。
高橋くんは、38.8度と上がってる…
ちょっと不安定で時々泣いちゃってる。
海「ママぁ…はぁ…しんどいよぉ…」
紫「しんどいなぁ。」
海「けほっけほっ…んっ…けほっ」
高橋くんに気を取られてると、少し熱が落ち着いて安心してた神宮寺くんから苦しそうな声が…
勇「んっ…ぅっ…うっ…」
紫「どうした？気持ち悪い？」
勇「(コクン)」
容器を口元に持っていく。
紫「吐いちゃっていいよ？」
勇「(フルフル)吐きたく…ない…」
紫「どうした？吐かないとずっとしんどいぞ？」
勇「しんどくなる…っ…」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 125人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
GEN(プロフ) - 奏多さん» いえいえ、こちらこそありがとうございました。またよろしくお願いします。 (9月13日 21時) (
レス) id: 92ef1d86d3 (このIDを非表示/違反報告)
奏多(プロフ) - 岸くんの低血糖ネタありがとうございます！もう最高です！！やっぱりGENさんの体不ネタ大好きです！お忙しい中リクエストお答えありがとうございます！もしまたリクエストを受け付ける機会がありましたら是非またリクエストしたいです！本当にありがとうございました！ (9月13日 21時) (レス) id: 91b56381ed (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：GEN | 作成日時：2023年8月31日 21時
