･ ページ39
【勇太】
ポツンと処置室の前で取り残された俺。
呆気に取られて呆然としていると、遠くから走ってくる集団が。
あ、メンバーだ。
廉「海人は？」
勇「処置室…」
優「そうか」
メンバーの顔を見て安心したのか、気付いたら頬を涙がつたっていた…
紫「神、着いててくれてありがとうな。1人で不安だったよな。」
勇「…うん…グスン…」
優「俺ら来たからもう大丈夫だ。海人を信じて一緒に待とう。」
紫耀に抱きしめられながら、岸くんには頭を撫でられ、俺はわんわん泣いた。
しばらくすると、処置室からお医者さんが出てきた。
廉「海人は…？」
医「過呼吸と貧血ですね。心配いらないですよ。今は点滴で落ち着いて眠ってますよ。」
優「海人に会っても良いですか？」
医「はい、会ってあげてください。安心すると思いますよ。」
俺らは急いで海人の元へ駆け寄った。
点滴につながれ、穏やかな顔で眠っている海人。
海人の顔を見て安心したら身体の力が抜けてきた。
気づいたら床にへなへなと座り込んでた。
周りを見ると、皆同じで力が抜けたように床に座り込んでいた。
勇「海人…しんどい思いさせてごめんな…？」
紫「神が悪いわけじゃないよ、俺らも気付いてやれなかったし」
優「これからは、俺ももっと海人を気にかけてやるようにする」
廉「おん、俺も。」
少しすると、ゆっくり目を開ける海人。
勇「海人？わかる？」
海「…じん…？…みんな…？」
優「海人、倒れたの覚えてるか？」
海「あ…うん…。迷惑かけて…ごめんね？」
廉「迷惑なんかじゃないで。」
紫「気付いてやれなくてごめんな。怖かったよな。」
海「…グスン…怖かった…」
勇「だよな。海人はよく頑張ったよ。」
優「でも、これからは無理するなよ？」
紫「俺らのこと、もっと頼って、甘えていいんだからね？」
廉「おん、せやで？海人が辛い思いしてまで無理してる姿なんて見たくないからな。」
点滴が終わると、もう帰っていいということだったから、皆で海人の家に行くことに。
さすがにあんな事あったあとに1人にさせられなかったから。
まだフラフラするらしい海人は、紫耀の背中におぶられて安心した顔でニコニコしている。
これからは、たくさん甘えてくれよ？
末っ子の海人には、俺らお兄ちゃん達がいるんだからな。
やっぱり海人は笑ってる顔が1番いいね。
これからもこの笑顔を守っていくことを強く心に決めたのだった。
【終】
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 196人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
りお - リクエストで、れんかいで新しい曲を3人が脱退する前にしていたけど、海ちゃんが悲しくなってレコーディング中に泣き出しちゃったりするのが見たいです…、出来たらで大丈夫です！ (7月2日 23時) (
レス) id: 4cc9f76583 (このIDを非表示/違反報告)
GEN(プロフ) - かいさん» 順番に書かせていただきます。気長にお待ちください。 (6月26日 6時) (レス) id: 92ef1d86d3 (このIDを非表示/違反報告)
かい - 海ちゃんで切迫性尿失禁が読みたいです！頑張ってください…！ (6月26日 6時) (レス) id: 4cc9f76583 (このIDを非表示/違反報告)
GEN(プロフ) - りおさん» ただいまリクエストが渋滞しておりまして、書けるのがだいぶ先になってしまうかもしれませんが、順番に書かさせてもらいますので、気長にお待ちください。 (6月25日 22時) (レス) id: 92ef1d86d3 (このIDを非表示/違反報告)
りお - いつも楽しく読ませてもらってます！海ちゃんで場面緘黙症お願いしたいです、しょうれん多めがいいです (6月25日 22時) (レス) id: 4cc9f76583 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：GEN | 作成日時：2023年6月16日 22時
