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紫耀サイド
まさかの廉が車酔い。
だからやたら水分ばっかりとってたのか…
しばらくは渡した袋を握りしめてた廉だけど、ついに袋を広げ始めた。
吐くかな…
紫「廉、吐いてもいいからな？」
廉「……」
だんだん呼吸が荒くなり、ついに嘔吐きはじめた。
廉「っ…うぇっ…はぁ…はぁ…」
紫「もうすぐ着くからな？」
廉「うぇっ…げぼっ…げぼ…」
吐き始めた…
SAに到着して、後部座席の扉を開ける。
紫「廉、しんどいなぁ…」
背中をさすってやってやる。
水分ばかりとってたから、出るのはほとんど水分。
廉「はぁ…はぁ…も…でない…」
紫「そうかそうか。ちょっと外の空気吸おうか。」
しばらく近くのベンチで休ませて、その間に酔ってからでも効くタイプの酔い止めを買ってきて飲ませた。
落ち着いてから、寝てる海人を起こして3人でトイレに行った。
紫「じゃあ、出発するけど大丈夫？」
廉「おん！もう完全復活！！」
顔色も良くなったし、ちょっと安心。
海人はすでに寝てる笑
そこからしばらく車を走らせて、予定していたご飯屋さんに到着。
廉「うわー！めっちゃ美味そうやん！」
紫「そうだね。」
海「ふぁ〜…」
海人は寝起きであくびしてるけど。
廉も完全復活してるから、しっかりご飯を食べて3人でご当地グルメを満喫した。
海人は帰りにお子様セットに付いてきたおまけのハンドスピナーをもらって嬉しそうに回している。
廉「なぁ、また来ような！！」
廉も喜んでくれたみたいで良かった。
紫「そうだな、また来ような。」
そして宿に向かってまた車を走らせる。
さすがの廉もおなかいっぱいで眠くなったのか、海人と肩を寄せあって寝てる。
可愛いなぁ。
宿に到着すると、チェックインを済ませ、近くのお土産屋さんを見に行く。
俺は定番だけど温泉まんじゅうを購入。
海人はひまわりのキーホルダーを欲しがった。
ひまわりって、季節外れだし、全然ご当地感ないし笑
でもやたら気に入ってるみたいだったから、買ってやることに。
家帰ったら学校のカバンにでも付けてやるか。
廉はすごく真剣に吟味して…
結局選んだのは、食品サンプルのキーホルダー。
お茶碗に白米が盛ってあるやつ。
2人ともそこの土地っぽいやつ選べばいいのに…笑
まぁ嬉しそうにしてるからいいんだけどね。
宿に戻り、部屋に入ると、落ち着く畳の和室で、窓からは綺麗な川が見えた。
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作者名：GEN | 作成日時：2023年12月30日 23時
