KINGの家の風邪物語4 (ページ5)

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紫耀サイド

まさかの廉から胸がゼーゼーすると訴えが…

夜だし、喘息出てもおかしくないとは思ってたけど…

紫「胸の音きくね？」

廉の胸に耳を当てて音を聴くと、確かに少しゼーゼーいってた。

紫「今苦しい？」

廉「そこまでやないけど…」

紫「苦しくなってきたら病院行こうか。吸入してもらったら楽になるから。」

廉「うん…」

廉が喘息出てるってことは海人も怪しいよな…

寝てる海人の胸に耳を当てると、微かにヒューヒュー音が聞こえて来た。

やっぱそうなるよな…

今夜はかなり気をつけてみててやらないとだな。

紫「廉、しんどかったり苦しかったらお兄ちゃんのこと起こしてな？」

廉「わかった…」

そしてそのまま電気を消して寝ることに。

しばらく落ち着いて寝てたんだけど、急に誰かが咳き込み始めた。

見ると咳き込んでるのは廉。

廉「ゲホッゲホッゲホッ…」

紫「廉、苦しいねぇ…」

背中をさすってるけどちょっと辛そう。

廉「ゲホッ…ゼー…ゲホゲホッ…ゼー」

胸に耳を当てなくてもゼーゼー聴こえる…

これは病院連れていったほうがいいな。

一応海人の胸の音も確認したけど、廉程じゃないけど少し苦しそうな音がしてた。

それでも海人は寝てるけど。

紫「病院行こうか。」

廉「今から？ゼー…」

紫「うん。苦しいでしょ？」

廉「ゲホッ…ゼー…海人は？…ゼー」

紫「海人もゼーゼーしてるから連れていくよ。」

廉「わかった…ゼー…ゼー…」

2人に上着を着せて、寝てる海人は抱っこして車に乗せ、病院へ向かった。

夜間救急で、明け方だったこともあってか割と空いてて、案外早く呼ばれた。

案の定2人とも喘息が出てると言われて吸入をしてもらって帰ることに。

診察室に入る頃には海人も目を覚ましたから、2人並んで吸入。

家に帰る頃には日が上り始めてた。

吸入のお陰か2人とも落ち着いて眠れてる。

まだ熱も高そうだから今日も学校はお休みだな。

1日ゆっくり休んで、早く良くなれよ。