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廉サイド
とりあえず水を飲んでまたベッドに戻って寝ることにした。
スマホが鳴って目が覚めた。
お兄ちゃんだ。
廉「もしもし」
紫『お兄ちゃんだけど…あ、もしかして寝てた？』
廉「へ？起きてたで？？」
何故か咄嗟に嘘ついてもうた。
紫『そうか。あのさ、今日仕事が遅くなりそうで、夕方帰らないでそのまま海人の病院行くから、ちょっと遅くなるけど、夕飯は弁当買って帰るから。ごめんな？』
廉「そうなんや。ええよ。」
紫『ごめんな？じゃあ、よろしくな』
廉「はーい」
お兄ちゃんからの電話で起きたんだけど、寝る前よりも頭がクラクラするし、身体がだるい。
リビングに行って熱を測ると38.7度。
朝も食べてへんけど、今も全く食欲はない…
でも、せっかく作ってくれたんやし…
一応弁当を開けて一口ご飯を食べてみた。
飲み込むと同時に胃から込み上げてくる感覚があって、急いでトイレに駆け込んだ。
廉「ゲボッ…ゲボォ…ゲェェ…」
たった一口食べただけやのに、勢いよく全部戻してもうた…
口をゆすいでフラフラとベッドに戻る…
はぁ…
こんなとき、お兄ちゃんがおってくれたらな…
しんどいし心細いし…
早く帰ってきて欲しい…
でも、遅なるって言ってたし…
1人で我慢せんと…
廉「お兄ちゃん…」
俺はそのまま眠ってもうた。
紫耀サイド
昼、廉に電話で遅くなることを伝えたんだけど、なんか声がいつもと違うような…
寝起きかと思って聞いてみたけど違うって言ってたし…
電話だからそう感じただけかな？
あまり気にせず仕事が終わってから海人の病院に行った。
少し遅かったこともあって、海人はご飯食べた後で、そのまま寝ちゃったみたいで、着いた頃にはもう爆睡中だった。
予定より少し早めに家に戻れそうだな。
お弁当を買って家に向かった。
ガチャ
紫「ただいま〜。遅くなってごめんな？」
シーン…
あれ？リビング電気ついてない…
部屋かな？
トントントン
ガチャ
紫「遅くなってごめんな…え…」
廉の部屋に入るとベッドの上で真っ赤な顔してぐったり眠ってる姿が…
紫「おい、廉、大丈夫か？」
廉「あ…おにいちゃん…おかえり…」
紫「ただいま…って…どうした？具合悪かったのか？」
廉「大丈夫…」
紫「大丈夫じゃないだろ。ちょっと待って、体温計持ってくる。」
急いで体温計を取りに行き廉に測らせる。
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作者名：GEN | 作成日時：2023年12月30日 23時
