KINGの家の風邪物語4 (ページ24)

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紫耀サイド

海人に上着を着せて、玄関に連れていく。

紫「廉、大丈夫か？」

廉「ヒュー…ゼー…(コクン)」

苦しそうだな…

紫「歩くのしんどいんじゃない？おんぶしようか？」

廉「いい…ヒュー…ゼー」

おんぶは恥ずかしいのか断られた。

まぁ、海人がいる手前っていうのもあるのかな。

車で病院に向かう。

夜間救急だというのに、割と患者さん多いなぁ…

紫「廉、もたれてていいからな？」

廉「ゼー…ゼー…(コクン)」

頷くわりにもたれてこない。

少し前かがみになりながら肩で息をしてる。

問診票を書いて受付に出すと看護師さんがパルスオキシメーターを持ってきて廉の指につけた。

そのあとは割とすぐに呼ばれた。

診察を受けるとそのまま点滴をすることになった。

この状態だと吸入じゃあまり効果がないかもということだった。

点滴はかなりゆっくり落としていくから時間かかるみたい。

紫「廉、寝ててもいいよ。」

廉「(コクン)」

とは言うものの、苦しくて横になれないみたいでしばらくは座ってたんだけど、だんだん楽になってきたのか、横になって寝てた。

時間が遅いこともあって海人は俺の腕の中でスヤスヤ。

点滴が終わり、帰るころには廉も楽になったみたいでスタスタ歩けていた。

俺は寝てる海人を抱っこし会計を済ませて車に。

車の中では廉も海人もぐっすり。

とにかく廉が楽になってよかった。