廉 喘息 ページ21
廉サイド
ここ最近風邪気味っぽくて、喉が痛い。
でも、明日は成績に関わる小テストがあるねん。
今回はかなり頑張って勉強したから絶対いい点数取りたい。
風邪を悪化させて休むなんてことはできへん。
なんとしても風邪を治して万全の体調でテスト受けんと。
明日には治ってることを祈りながら今日は寝た。
……
朝起きると完全に悪化してた。
廉「ゲホゲホッ…ゲホッ…」
喉も痛いし咳も出る…
あかん…喘息出そうな気がする…
それに、頭も痛い…
熱あるかも…
お兄ちゃんにバレたら学校休まさせられる…
絶対隠さないと…
紫「手を合わせてください」
海「パッチン！」
紫「いただきます」
廉「いただきます…」
海「いたーだきます！」
はぁ…食欲ないわ…
廉「ゴホッゴホッ…」
咳我慢してたのに出てもうた…
紫「廉、風邪？」
バレた…
廉「むせただけやし」
紫「喘息出てない？ゼーゼーしてない？」
廉「してへん」
紫「…ちょっと顔赤くない？熱測って？」
廉「ない！！」
紫「一応測って？」
廉「もう！ないって言ってるやん！！うっさいねん！！」
紫「なんでそんなに必死になってるの？」
廉「うっさいわ！！もう学校行ってくるから！！！！」
俺は怒鳴って家を飛び出してもうた。
海人のことも置いて。
紫耀サイド
廉がしんどそうな咳をしてて、一目で熱があることがわかった。
でも頑なに熱を測ろうとしないし、ついには大声出して怒って学校に行ってしまった。
廉がこんなに怒るなんてこと普段はないから驚いた。
そういえばテストがあるとかなんとかで頑張って勉強してたなぁ。
とりあえずご飯を食べ終えたら、置いてかれた海人を学校に送っていこう。
廉サイド
お兄ちゃんに酷いこと言ってもうた…
でも、小テストは絶対受けたい…
テストは2限目だから、それまでなんとか耐えないと。
でも、願いも虚しくだんだんしんどさが増してきて、胸もゼーゼーしてきた。
大丈夫、吸入器持ってるし…
そして、小テストが始まった。
監督は岸先生。
とにかく勉強の成果を出さないと…
廉「ゲホゲホッ…ゲホッ」
咳がしんどい…
廉「ゲホッ…ゼー…ゲホゲホッ」
咳のせいで集中できへん…
廉「ゲホゲホゲホッ！ゲホゲホッ！」
あかん…苦しい…
廉「ゲホゲホッゲホゲホッ！ゲホゲホッ！ヒューゲホゲホッ！」
あかん…発作や…
岸「廉、大丈夫か！？」
岸先生来てもうた…
テストに集中したいのに…
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作者名：GEN | 作成日時：2023年12月30日 23時
