KINGの家の風邪物語4 (ページ18)

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紫耀サイド

紫「海人〜、歯磨きちゃんとしないと虫歯になるよ？」

海「しません。おしまい。」

紫「終わってないよ？」

海「しません！！ばいばい！！」

紫「海人〜？」

こんなに聞き分けなかったっけ？

海「いやぁ〜！！ぎゃー！！！！」

紫「じゃあお兄ちゃんが磨いてあげるからおいで？」

海「しない！！さようなら！！ばいばい！！おしまい！！」

紫「抱っこで磨いてあげるよ。」

海「なぁい〜！！うぁぁぁぁぁん！！！」

そんなに泣き叫ぶ？

ちょっと無理やりだけど抱っこして口をあけさせた。

紫「はい、上手だね〜」

歯ブラシを動かした瞬間

海「いやぁぁぁぁぁぁぁあ！！！ぎゃー！！！！」

絶叫…

紫「どうしたどうした…？」

海「バツバツバツ！！良い子いい子！！！しません！！！」

床に頭を打ち付けてパニック…

今まで歯磨きでパニックなんてなったことないのに…

海「痛かったー！！！良い子いい子！！！ぎゃぁぁぁ！！」

痛かった？

もしかして？

紫「海人、ちょっとお口開けて？」

海「しません！！！しません！！！バイバイ！！！」

紫「大丈夫。歯磨きしないから。見るだけ。」

海「しまう！ポイ！！」

紫「ポイはしないけど笑、歯ブラシはここに置いておくね。はい、何も持ってないよ。」

海「ひっく…ひっく…持ってないよ…」

紫「お口開けれるかな？」

海「あーんします？ひっく…」

紫「あーんしてね。」

海「あーー…」

紫「上手なあーんだね。」

海人の口の中を覗くと、大きな口内炎が3つも…

そりゃご飯も歯磨きも痛いよな…

紫「海人、ありがとう。お口痛かったね。」

海「痛かったね。ひっく…ひっく…」

さすがにこの状態で歯磨きはちょっと酷かな。

とりあえず口を濯ぐだけの液体でゆすがせた。

明日口腔外科のある歯医者さんにでも連れていくかな。

……

紫「海人、歯医者さんに行くよ。」

海「…？」

紫「お口痛いでしょ？お医者さんに診てもらおう。」

海「いやぁぁぁぁぁ！！！！」

紫「大丈夫、痛いことしないよ？」

海「バツです！！バツ！バイバイ！！」

紫「見るだけ。ね？痛いの治してもらおう？」

海「しないぃ…」

紫「ずっと痛いの嫌でしょ？」

海「…嫌でしょ？」

紫「あーんして見せるだけ。」

海「見せるだけ。」

紫「頑張れる人？」

海「はーい」

うん、なんとか歯医者さんに連れていけそう。