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紫耀サイド
ただ、それが廉が学校に行きたがらない理由に関係あるのかわからない。
ひとまず体調が悪い日は休ませるようにしていた。
廉「お兄ちゃん…頭痛い…」
顔色も悪いし、嘘をついてるようには見えない。
紫「じゃあ学校休もうな？」
廉「俺っ…学校…行きたい…ぐすっ…」
え、学校行きたいの？
紫「でも頭痛いんだろ？」
廉「俺…学校休みたくないのにっ…朝になるとっ…体調悪なるっ…ひっく…」
紫「そうか…」
てっきり学校行きたくないから体調悪くなってるのかと思ってたから、なんだか驚いた。
紫「ちょっと岸先生に相談してみようか。とりあえず今日はお休みしよう？しんどいでしょ。」
学校に欠席の連絡を入れ、先生にさっきのことを伝える。
夕方になり、学校から電話がかかってきた。
他の先生たちとも話してくれたらしく、1つの提案をされた。
それは、保健室登校。
とりあえず学校に来れるようになることを目標として、体調が良ければ教室に行くというのをやってみては？と言われた。
廉に話すと、嬉しそうにしていた。
明日から学校に行くと張り切っている。
紫「でも、体調悪かったら無理しなくていいからな？」
廉「うん、でも大丈夫！学校行きたい。」
……
朝になって廉を起こしに行く。
紫「廉、朝だけど、体調どう？」
廉「行く…」
行くとは言うものの顔色がすごく悪い。
紫「大丈夫か？無理してないか？」
廉「行ける…」
そう言うとリビングに向かっていった。
紫「手を合わせてください」
海「パッチン！」
紫「いただきます」
廉「いただきます…」
海「いたーだきます！」
なかなかご飯に手をつけない廉。
紫「廉、食欲ないか？」
廉「…っ…」
声をかけると廉は慌ててトイレに駆け出して行った。
追いかけると、トイレのドアの前で立ち止まり、その場でゲェゲェ戻し始めた。
廉「おぇぇぇ…げろっ…げぇぇ…げほっ」
紫「大丈夫大丈夫。気持ち悪いなぁ。よしよし。」
廉「んぐっ…学校行きたいのにっ…げぇぇ…」
紫「大丈夫だから、な。」
廉「行くっ…うぅぅ…げぼっ…ひっく…」
紫「学校行きたいもんな。」
泣きながら戻す廉。
紫「じゃあ、気持ち悪いの落ち着いたら遅刻して行こうか？」
廉「ひっく…ええのぉ？」
紫「朝から行かないといけないことはないよ。行けるタイミングで行って、しんどくなったら帰ってきな？」
廉「わかった…げぇぇ…」
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作者名：GEN | 作成日時：2023年12月30日 23時
