廉 登校拒否？ ページ12
紫耀サイド
朝、いつものように海人を起こしてから廉を起こしに行く。
紫「廉〜、朝だよ〜」
廉「ん〜…お兄ちゃん…お腹痛い…」
紫「え？大丈夫？トイレ行く？」
廉「行ってくる…」
廉はそのままトイレに向かった。
リビングに行くと安定の海人の体温報告を聞き、朝食を食べ始めた。
いつもならいただきますのタイミングでは戻ってくるんだけどな…
心配になってトイレに見に行くと、まだ廉はトイレに入っていて、中から酷く下してる音がした。
紫「廉〜、大丈夫か？」
廉「ん〜…痛いぃ…はぁ…ふぅ…うぅぅ」
学校は休ませた方が良さそうだな…
紫「今日は学校お休みしようか？しんどいよな。」
廉「うぅ…痛い…ん…」
中学校に欠席の連絡を入れ、再びトイレの前へ。
紫「廉、学校に休みの連絡入れといたから、落ち着いたら出ておいで？」
廉「うん……」
急にどうしたんだろ…
胃腸風邪かな？
少しするとトイレから出てきた廉。
紫「お腹どう？」
廉「もうだいぶいい」
顔色も戻ってる。
でも胃腸風邪とかだとしんどいだろうし、学校は休ませて正解だろうな。
ただ俺は仕事どうしよう…
廉「俺今お腹落ち着いてるし、お兄ちゃんお仕事行ってきてええよ。」
紫「ほんとか？じゃあ、何かあったらいつでも電話してこい。すぐ駆けつけるから。」
廉「おん、わかった。」
仕事を終えて家に帰ると廉の顔色もよく、体調も良さそうだった。
明日からまた学校行けそうだな。
……
次の日は学校に行けたんだけど、その次の日の朝…
紫「廉〜朝だよ〜」
廉「はぁ…はぁ…気持ち悪い…」
紫「え？吐きそう？」
廉「吐くっ…ゔっ…ゲロゲロゲロ…ゲェェ…」
布団の上に盛大に戻す廉。
紫「どうしたんだろうな…」
背中をさすりながら落ち着くのを待つ。
結局この日も学校を休むことに。
……
最近朝になると不調を訴えることが増えた。
それでも、休みが確定するとケロッと元気になることが多く、もしかして学校に行きたくないのかも…なんて心配もしてる。
もちろん無理に行かせる気なんてないけど、何か理由があるなら解決させてあげたい。
学校に欠席の連絡をすると、先生から気になることを言われた。
最近、授業中の落ち着きのなさが目立っていて、集中できていないみたいだったらしい。
授業を中断させるほどでもないから、わざわざ連絡をしなかったらしい。
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作者名：GEN | 作成日時：2023年12月30日 23時
