KINGの家の風邪物語4 (ページ11)

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紫耀サイド

海「…？」

頭にハテナを浮かべる海人。

紫「見てみな？みんな足入れてるでしょ？」

廉「ほんまやー！足湯初めて！」

紫「いいか、海人、ここで靴と靴下を脱いで…」

そう言うと服まで脱ごうとする海人。

紫「ここは足だけだから、服は着てていいんだよ。」

温泉なのに服を着て入るということに納得してないのか怪訝そうな顔の海人。

廉「なぁ、俺入ってきてええ？」

紫「いいよ。ほら、海人も足湯行こうか。」

ズボンを捲し上げてやって、一緒に連れていく。

紫「海人、廉くん見てみな？足だけお湯に入れてるだろ？」

海「…」

紫「同じようにやってみようか。」

海人は恐る恐る足をお湯に入れる。

海「おんせんです！」

紫「そうだね。温泉だな。」

廉「すごいな！ここちゃんと温泉なんやね！ヌルヌルするで！」

紫「だな。気持ちいいなぁ。」

廉「気持ちいい！！」

すっかり足湯を満喫した俺らは、SAのお土産屋さんを見ようと中に入っていくと、奥の方の外に広場みたいなのが見えた。

よく見ると、ちょっとした公園みたいで、大きい滑り台があった。

海「公園！！公園行きます！」

紫「そうだな。ちょっと遊んでいくか。」

廉「うわー！でっかい滑り台や！」

嬉しそうに公園に駆け出す2人。

廉は中学生だけど、まだ滑り台でテンション上がるらしい笑

でもちゃんとお兄ちゃんしてくれてて、海人と手を繋いで滑り台に行ってくれた。

廉「やっほー！！」

滑り台のてっぺんに登った2人がこっちに向かって手を振っている。

俺も手を振り返す。

楽しそうに滑り台を滑ってきて、また登っていく…

嬉しそうにはしゃぐ2人を見守りながら俺はコーヒーを飲む。

たっぷり公園を満喫して、車に戻ると2人とも直ぐに眠ってしまった。

最後までしっかり楽しんでくれたみたいで良かった。

また旅行行こうな。