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紫耀サイド
廉を送り出して、海人の様子を見に行く。
夜よりは咳も落ち着いてるけど、しっかり熱は出てそう。
海「ケンッケンッケンッ」
紫「しんどいねぇ。ちょっとお熱測らせて？」
海「ん〜…ケンッケンッ」
ピピピ…
うわ、38度。
紫「あとで病院行こうね？」
海「やぁ…ケンッケンッ」
紫「嫌だけど、しんどいでしょ？」
海「ん〜…ケンッケンッ」
なんかオットセイの鳴き声みたいな咳だなぁ。
朝食食べられるかな？
紫「ご飯食べれる？」
海「ごちそ…さま…ケンッケンッ」
無理そうか…。
紫「病院まで少し寝ようか。」
海「ふぇぇ…」
しんどそうだなぁ…
少しして病院が開く時間になったから海人を連れて病院に向かう。
待合室で待ってる間、熱がどんどん上がっててかなりしんどそう。
今は俺にもたれかかってぼんやりしてる。
海「…ジュルル…はぁはぁ…」
鼻水もすするのですら苦しそう…
しばらく待つと診察室に呼ばれた。
医「どうされました？」
紫「数日前から咳をしてまして、なんだか気になる咳をしていたんで…」
医「喉みようか。海人くん、お口開けて？」
海「…」
医「あーって言ってみようか」
海「あー…ケンッケンッ」
医「あー、これはクループだね。クループ症候群といって、風邪の一種で、いわゆる咽頭炎です。」
紫「はぁ。」
医「まぁ、心配ないでしょうけど、あまりに苦しそうだったらまた連れてきてください。熱もあるので解熱剤も出しておきますね。」
紫「あ…はい、ありがとうございます。」
ほんの一瞬で診断するお医者さん、さすがだなぁ。
紫「ありがとうございました。」
会計を待って、薬をもらって、家に帰る。
もうなんだかんだでお昼。
病院ってなんでこんなに時間かかるんだろう…
家に帰ると海人はぐったり。
リビングのテレビの前で寝転がってる。
紫「海人、お昼ご飯食べようか。」
海「ないです…」
紫「食欲無い？」
海「ごちそ…さま…」
薬飲ませたいし、頑張って欲しいんだけどなぁ…
紫「少しだけ食べてお薬飲もう？」
海「ケンッケンッ……いやぁ…ん〜…」
紫「ゼリーは？食べる？」
海「ふぇぇ…」
紫「ゼリーだけ頑張ろう？」
海「がんばろ…ケンッケンッケンッ」
薬もゼリーに混ぜて飲ますか。
紫「ちょっとだけ身体起こせる？」
手伝ってあげてなんとかその場に座らせる。
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作者名：GEN | 作成日時：2023年11月4日 22時
