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紫耀サイド
なんとか説得して熱を測らせると、37.1度となんとも言えない体温。
廉「学校は行くからな！」
紫「まぁ…約束しちゃったもんな。」
廉「絶対行くから！」
紫「わかった。じゃあ、薬飲んで行きな？少しは楽になると思うから。」
廉「え…。飲みたない…」
紫「小さい子じゃないんだから…」
廉「ちゃうねん。飲んだら眠なるやん…ケホッ」
紫「うーん…まぁ、廉が飲まなくて平気ならいいけど…」
廉「飲まんで平気やし！全然しんどないし！」
紫「うん、わかった。無理するなよ？」
廉「大丈夫。」
なんだかんだ朝ごはんをいつも通り食べて、薬は飲まず学校に行った廉。
大丈夫かな？
まぁ微熱だし、そこまで心配することないんだろうけど…
廉の場合は無理するからな。
廉サイド
ああは言ったものの、正直頭も痛くてちょっと寒気もする。
でも、ここまで頑張ってきたんやから、休んでテスト受けられへんとか絶対嫌やねん。
なんとか乗り切らないと…
1時間目のテストが始まる前、教科書を確認する。
ちょっと頭痛くて集中力が途切れる…
でも今まで勉強してきたんだから、大丈夫。
なんとかテストが始まってある程度解くことができた。
でもやっぱり途中咳き込んじゃって最後の方はあんまり時間がなくて見直しができなかった。
次の教科は俺がしっかり勉強してきた教科やし、ちょっと自信あるから次で挽回しよう！
頭を切り替えて次の教科の教科書を開いた。
廉「ゴホッゴホッ…」
あぁ、咳が邪魔…
範囲のページに貼った付箋紙を一つひとつ確認していく。
うんうん、ここは得意やから大丈夫。
ここも大丈夫やな。
ここも…
ここの…ん？
こんなところテスト範囲やったっけ？
範囲を書いた紙を確認すると、ちゃんとそこも範囲になってる。
うそ…俺ここ全く勉強してへんで？？？
しかも授業の記憶すらない。
俺が休んだときの範囲か…？
どないしよう…
他に抜けてるところないかな？？
……うわっ！ここも知らんで？？？
嘘やん…
今から見たって間に合わへんやん…
テスト開始まであと10分…
5分前には席に座らなあかんから、実質あと5分でこれだけのページを…？
絶対間に合わへんやん…
ほんま何やってんやろ俺…
焦りに比例して心臓がドキドキしてきて冷や汗がでてきた…
廉「はぁっ…はぁっ…はぁっ…はぁっ」
あれ？息の仕方わからへん！！
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作者名：GEN | 作成日時：2023年11月4日 22時
