･ ページ50
紫耀サイド
海人を抱っこして廉を支えて、なんとか病院に着くと、割とすぐに診察室に呼ばれて色々検査され、改めてノロウイルスと診断された。
診断されたところで特効薬があるわけでもないから脱水気味の2人は点滴を受けることに。
海「いやぁ……しません…しないです…うぇぇぇん」
海人は大泣き…
廉は顔を青くさせて俯いてる。
紫「廉、吐きそう？」
廉「…違う…」
紫「点滴嫌だ？」
廉「ちょっと怖い…」
紫「大丈夫大丈夫。」
海「しないぃ〜…うぇぇぇん…ひっくひっく…げほっ」
紫「海人〜、あんまりなくとゲェゲェ出ちゃうよ？」
海「しないっ…ひっく…ないっ…げほっげほっ」
紫「2人とも大丈夫だから。ね。」
海「ゔっ…おぇっ…げほっ…」
紫「吐いていいよ。」
袋を広げて背中をさする。
海「げぇぇぇぇ…げぼっ…げぼっ…ふぇぇぇん…」
結局点滴を打つ頃には2人ともぐったり。
点滴中はほとんど眠ってた。
俺も正直うとうとしてた。
昨日寝てないしね。
なんだかんだで点滴を終えて家に帰ると、海人がブルブル震えてる…
紫「海人、寒いか？」
海「(ブルブル)」
熱を測ると39度。
熱上がってきちゃったなぁ…
毛布を足して温めてやると、ようやく落ち着いて寝始めた。
廉はというとしんどくて寝るに寝れずにひたすらうつらうつらしてる。
それでもお腹は痛いみたいでずっとお腹を丸めてる。
しばらく俺もボーッとしてると、廉がしくしく泣き始めた。
廉「…ぐすっ…ぐすっ…」
紫「廉、どうした？」
廉「…ごめんなさい…」
紫「ん？どうしたぁ？」
廉「んぐっ…ひっく…出ちゃった…」
紫「…？」
廉「うんち…出ちゃったっ…ひっく…ひっく…」
紫「お腹痛かったもんな、仕方ないよ。着替えよう？」
廉「ひっくひっく…ぐすっ…ふぇぇぇん…」
紫「大丈夫大丈夫。お風呂場行ってキレイにしようね？それともまだ出る？」
廉「…うん…ひっく……ひっく」
紫「トイレ行こっか。」
トイレに連れていくとシャーシャー状態。
紫「しんどいね。」
お腹をさすってやってるけど、ずっとグルグルいってる。
廉「ひっく…ふぇぇぇん…げほっ…」
紫「大丈夫大丈夫。泣かなくていいよ。」
ある程度落ち着いたところでお風呂に連れて行きキレイにしてあげる。
着替えもさせて、布団のシーツも替えてやった。
廉「ふぇぇぇん…うぁぁぁぁん…」
よほどショックだったのかずっと号泣…
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 200人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：GEN | 作成日時：2023年11月4日 22時
