廉 海人 ノロウイルス ページ48
紫耀サイド
昼過ぎ、海人の小学校からお迎えの電話がかかってきた。
どうやら授業中に突然嘔吐したらしい。
結構酷いみたいで、なかなか嘔吐が止まらないからお迎えに来て欲しいとのことだった。
朝は元気だったのに急にどうしたんだろう？
とりあえず会社を早上がりさせてもらって小学校にお迎えに行く。
俺が着いた頃には少し落ち着いてたみたいで、青い顔して寝ていた。
家に連れて帰ってとりあえずソファーに寝かす。
熱を測ったけど、どうやら熱は無いみたい。
海「ん〜…」
紫「海人、目覚めた？」
海「ん〜…」
紫「ジュース飲もうか？」
海「やぁ…」
紫「海人の好きなオレンジジュースだよ？」
海「やぁ…おぇっ…」
紫「ごめんごめん、気持ち悪いよな。」
洗面器を構えて背中をさする。
海「や〜…げほっ…おぇっ…」
気持ち悪いけど学校でたくさん吐いちゃったから吐くものなくて吐けない感じかな？
紫「ゲボ出ちゃってもいいからジュース飲もうか？」
海「やぁ…げほっ…げほっ…ゲボッ…げぇぇ」
紫「出たねぇ…よしよし、大丈夫だからな？」
海「ふぇぇぇ…」
紫「しんどいねぇ。大丈夫大丈夫。」
しんどくて落ち着かない海人を落ち着かせてると、玄関のドアが開く音が聞こえた。
ガチャ…
廉「……」
あれ？廉、早くない？
紫「廉、部活今日休みだった？」
廉「休んだ……」
紫「どうした？具合悪い？」
廉「お腹痛い……んっトイレっ」
廉はお腹を抱えてトイレに走っていった。
おいおい…
廉までどうしちゃったんだろう。
海「ん〜いやぁ…げほっ…ふぇぇ…」
紫「しんどいなぁ。よしよし。」
とりあえず廉がトイレから戻ってから寝られるように和室に布団敷いておこう。
今日は2人いっぺんに看病することになりそうな気がするから、和室に3組布団を用意しておくことに。
だいぶしてから廉が青い顔でトイレから出てきた。
紫「廉、大丈夫か？和室に布団敷いたから着替えて横になってな？」
廉「ん……」
かなりしんどそうだな…
とりあえず湯たんぽを用意するか。
ちなみに海人はグズグズでずっと抱っこちゃん。
海人を抱っこしたまま湯たんぽを作り、廉の布団に入れてやる。
紫「これでお腹温めな？」
廉「……ん…」
紫「気持ち悪くない？」
廉「……ん…」
ん しか言わない。
よほど痛いんだろうな…
夕飯はお粥にしようと思うんだけど、この感じ2人とも食べられないよね、きっと。
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作者名：GEN | 作成日時：2023年11月4日 22時
