KINGの家の風邪物語3 (ページ46)

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紫耀サイド

廉の咳があまりにしんどそうだから、今日は廉の部屋で俺も寝ることに。

紫「しんどかったら起こしてくれていいからな？」

廉「ん…ゲホッゲホッゲホッゲホッ」

紫「おぉ、しんどいなぁ…」

ベッドに入ってから、更に咳がしんどそう。

背中をさすってやるけど、一度咳が出始めるとなかなか止まらないみたい。

廉「ゲホッゲホッゲホッゲホッ！…はぁはぁ…ゲホッ」

紫「ちょっとお水飲もうか。」

廉「ん…ゲホッゲホッ…はぁ…」

水を持ってきてやるとすぐに半分くらい飲んだ。

廉「はぁ…はぁ…ゲホッ…はぁ…」

紫「落ち着いてきた？」

廉「(コクン)」

紫「寝れそうなら寝な？」

廉「おやすみなさい…」

夜になると酷くなる咳…

ちょっと引っかかるんだよな…

海人の喘息に似てるというか…

実は廉も2歳くらいのときに喘息って言われたことあったんだよな。

本人は覚えてないと思うけど。

明け方とかも注意しとかないとだな…

明け方…

廉「ゲホッゲホッゲホッゲホッ！」

紫「しんどいなぁ…」

廉「ゲホッゲホッ…ヒュー…ゲホッゲホッ」

海人が喘息の時と同じ音が聞こえてきた…

紫「廉、ちょっと胸の音聞いていい？」

廉の胸に耳を当てると、ヒューヒューゼーゼー聞こえた。

紫「廉、明日…ていうか今日、学校休んで病院行こうか」

廉「なんでっ？ゲホッゲホッ…ヒュー」

紫「廉、喘息かも」

廉「俺、喘息ないでっ？ゲホッゲホッ…ゲホッゲホッ」

紫「いや、ちっさい時に廉喘息って言われたことあるんだよ。覚えてないと思うけど。」

廉「そうなんっ？ゲホッ」

紫「うん。呼吸苦しいでしょ？」

廉「うん…苦しい…ゲホッゲホッ」

紫「病院でちゃんとお薬貰おうか。」

廉「わかった……ゲホッゲホッ…ゲホッ」

紫「寝転がるの苦しいよね？」

廉「うん…ゲホッ」

紫「お兄ちゃんにもたれて寝れそうなら寝ちゃいな？」

廉「うん…ゲホッ…はぁ…」

しばらく背中をさすってやってたらうとうとしてきて、なんとか眠れたみたい。

落ち着いてきた頃、そっと横にならす。

そろそろ朝食の準備して海人起こさないとな。

廉を起こさないようにそっと部屋を出て、キッチンに向かった。

朝食の準備を終え、海人を起こしに行く。

体温報告を聞いて、2人で朝ご飯を食べ、海人を学校に送っていく。

中学校と会社にも休みの連絡を入れ、廉の様子を見に行く。