廉 喘息 ページ44
紫耀サイド
すっかり寒くなって、本格的に冬になってきたなぁ。
そんなことを思いながら3人で朝ごはんを食べていた。
廉「けほっけほっ…」
さっきから廉が咳してるんだよな。
紫「廉、風邪引いたか？」
廉「ん〜。なんか咳出るねん…けほっ」
紫「喉痛い？」
廉「痛くはないねんけど、なんかね…けほっけほっ」
そっとおでこを触ってみたけど熱はなさそう。
風邪の引き始めかな。
紫「寒くなってきたし、気をつけろよ？」
廉「おん…」
いつも通り2人を送り出して、俺も仕事に行く。
廉サイド
なんでか朝から咳が出る。
熱がある感じとかはないし、咳以外は元気なんやけどね。
外は寒くて空気が乾燥してるからか、よけいに咳き込んでまう。
廉「けほっけほっけほっ！」
海「コンコン？」
廉「あ、うん…大丈夫やで。」
なんか海人に心配されちゃった。
小学校の入口で海人を見送って俺は中学校に向かう。
日中は案外咳も平気で、思ったほど咳き込んだりしなかった。
治ったのかな？って思うくらい。
普通に部活やって家に帰る。
ガチャ
廉「ただいまー」
紫「おかえり。風邪どう？」
廉「なんか全然平気やわ」
紫「なら良かった。もうすぐご飯だから手洗ってきなね？」
廉「はーい」
夕飯も普通に食べれたし、治ったのかもって思ってた。
お風呂に入ってベッドに入ると、また喉の奥がムズムズしてきた。
廉「けほっけほっけほっ！」
また咳出てきたやん…
なんやねんもう…
廉「けほっ…ゲホッゲホッ！」
やば…咳しんど…
酷くならへんようにはよ寝よ…
一旦は寝れたんだけど、明け方になって咳き込んで目が覚めた。
廉「ゲホッゲホッゲホッゲホッ！」
もう…せっかく寝てたんに…
廉「ゲホッ！ゲホッ！…はぁはぁ…ゲホッゲホッ！」
咳しんどい…
なんか苦しいし…
ほんまはよ治まって欲しいわ…
廉「ゲホゲホッ…ゲホッ」
しばらく身体を起こして胸を摩ってたら少し落ち着いてきた。
明日体育あるんやったな…
さすがに体育はやれへんわ…
とにかくはよ寝よ…
……
紫耀サイド
今日も寒いなぁなんて思いながらいつものように朝ごはんを食べる。
廉「なぁ…おにいちゃん…」
紫「どうした？」
廉「今日さ…ゲホッ…体育あんねんけどさ…」
紫「うん」
廉「咳出るから体育見学してもええ？ゲホッゲホッ」
紫「昨日治ってきてたのにまた咳出てきちゃってるね。」
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作者名：GEN | 作成日時：2023年11月4日 22時
