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紫耀サイド
夕飯を作り終えて、廉をリビングに呼んだ。
海人はまだ寝てるからそのまま寝かせておくか。
廉「いただきまーす」
紫「どうぞ」
廉「あんな、今日な、体育で持久走やってん！」
紫「廉が苦手なやつだね」
廉「ほんま、地獄やったわ〜」
紫「よく頑張ったな。」
廉「冬の体育って、なんで持久走するんやろな。」
紫「まぁ、夏にはやれないしな〜」
廉「ほんま冬もやめてほしいわ〜笑」
他愛のない話をしながらご飯を食べていたら、海人が起きてきた。
紫「海人、起きた？ご飯食べる？」
海「パッチンします〜」
そう言いながら自分の席に座る海人。
そっとおでこを触ると、昼よりだいぶ熱が下がってるみたいだった。
紫「今おかゆ持ってくるね。」
お粥を温めて海人の前に持っていく。
紫「手を合わせてください」
海「パッチン」
紫「いただきます」
海「いたーだきます」
海人は自分でお粥をフーフーしながら食べ始めた。
紫「残してもいいからな？」
海「はーい」
なんだかんだで半分近く食べた海人。
海「ごちそうさまでした」
紫「食べれたね。お薬飲もうか。」
海「…ないです」
さっきはしんどいから薬を飲んだけど、今はだいぶ楽になったからか普通に拒否された。
紫「まだ少しお熱あるから、お薬飲むよ？」
海「…ごちそさま…」
紫「頭痛いの嫌でしょ？」
海「…ぐすっ…飲みます…」
頭痛いのは嫌みたいで、泣きながら飲むと言ってくれた。
紫「えらいね。はい、お薬とお水ね。」
海「……」
しばらく薬とお水を持ったまま固まってた海人だけど、意を決して薬を口に入れ、お水で流し込むことができた。
紫「えらかったね。ちゃんと飲めたね。」
海「…ぐすっ…」
紫「泣かなくていいよ。頑張ったね。」
廉「海人、すごいやん。かっこよかったで！」
廉に褒められて嬉しかったみたいで、少し笑顔になった海人。
珍しく廉のところに行ってギューしてもらってる。
廉「はよ治そうな。」
海「治そうな」
顔色も良くなってきてるし、この感じだと明日には治ってるかな。
寝る前に熱を測ると37.4度まで下がってた。
……
朝起きると平熱になっていて、学校に行くと騒いでたけど、一応昨日まで高熱あったから今日は様子見でお休みさせて、ゆっくり過ごさせた。
俺も廉も、体調管理、気をつけないとな。
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作者名：GEN | 作成日時：2023年11月4日 22時
