廉 過呼吸 ページ5
廉サイド
テストが近いから一生懸命勉強してんねん。
前回思ったより良かったし、なるべく順位落としたくないから、今回はちょっと前からちゃんと勉強しとる。
計画立ててっていうのは得意じゃないけど、岸先生にも手伝ってもらって、なんとかこなせるように調整した。
どうしても集中力が続かへんから、時間がかかってもうて、テストが近付くなるにつれて寝る時間が遅なってる。
ほんまは早く寝たいねんけどなぁ。
でも、いい点取りたいし、なんとか頑張ろう。
紫「廉〜、夕飯できたよ。」
廉「今行くー！」
紫「手を合わせてください」
海「パッチン！」
紫「いただきます」
廉「いただきます」
海「いたーだきます！」
紫「廉、勉強は順調？」
廉「せやね。割と順調やな。」
紫「最近遅くまで頑張ってるみたいだけど、あんまり無理するなよ？」
廉「大丈夫！」
あんまりお腹いっぱいになると眠くなって寝てまうから、お腹いっぱいにならへんように食べる。
廉「ごちそうさま」
紫「もういいのか？」
廉「おん、お腹いっぱいになると眠なるから」
紫「根詰めすぎるなよ？」
廉「わかってるって。」
さて、ご飯も食べたし、勉強頑張ろ！
紫耀サイド
最近廉が勉強頑張ってる。
まぁ頑張るのはいいことなんだけど、廉の場合頑張り過ぎちゃうとこあるからなぁ。
根詰めすぎるなよって言ってはいるんだけど…
正直ちょっと心配。
……
そして、テスト当日の朝。
紫「手を合わせてください」
海「パッチン！」
紫「いただきます」
廉「いただきます」
海「いたーだきます」
紫「廉、昨日ずいぶん遅くまで勉強頑張ってたみたいだけど。」
廉「あぁ…まぁな…ケホッ」
紫「風邪引いた？大丈夫か？」
廉「引いてへん！」
なんか必死…
紫「どうした？」
廉「どうもしてへん…ゲホゲホッ」
なんか少し顔が赤いような…
紫「ちょっとごめんな。」
廉のおでこをそっと触る。
廉「ちょ、やめろって…」
紫「なんか少し熱いような…」
廉「大丈夫やし！」
紫「ちょっと熱測ってみて？」
廉「測らんでええ！」
紫「なんで？」
廉「熱なんかないから！」
紫「じゃあ測ってよ。」
廉「絶対いや！」
紫「なんで嫌なの？」
廉「だって…」
紫「熱あったら休めって言われるから？」
廉「……」
図星だな。
紫「じゃあ休めって言わないから。」
廉「…ほんま？」
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作者名：GEN | 作成日時：2023年11月4日 22時
