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紫耀サイド
その後、グズグズしてたけど、泣き疲れて眠った海人。
とりあえず俺は夕飯を作る。
夕飯を作り終えてゆっくりしてると廉が帰ってきた。
廉「ただいま〜！お腹空いた〜」
紫「おかえり。手洗ってきな。」
廉「はーい。あ、海人寝てるん？」
紫「なんか頭痛いみたいでグズグズしてて、そのまま寝ちゃった。」
廉「そうなんや。」
手洗いを済ませた廉が席に座ると、俺は海人を起こしに行く。
紫「海人、ご飯だよ。」
海「…ない…」
紫「海人の好きな唐揚げだよ？」
海「…ごちそさま…」
食欲ないのかな…
紫「一口だけでも食べない？」
そう言うと渋々起きてきてテーブルの前に座った。
紫「手を合わせてください」
海「…ぱっちん…」
紫「いただきます」
廉「いただきます」
海「…ます…」
元気ないなぁ…
廉「うまっ！」
紫「それは良かった」
海「……」
海人はご飯を箸でつついてるだけ…
紫「海人、無理そう？」
海「……」
ついにテーブルに伏せちゃった…
紫「無理させてごめんな？ソファーで寝てていいよ？」
そう言うとゆっくりソファーに向かっていき横になった。
ご飯食べられないほどか…
吐き気があるわけじゃなさそうなのに食べられないなんて、よっぽどだな…
廉も俺もご飯を食べ終えて軽く片付けをして海人の様子を見に行く。
少し赤い顔して指をしゃぶりながらソファーでぼんやりしてる。
体調悪い時、指しゃぶりしがちなんだよな。
前髪をどかしておでこを触るとさっきより熱い。
熱でてきちゃったなぁ…
熱を測ると38.2度。
そりゃしんどいよな。
紫「海人、ちょっとお薬飲もうか？頭痛いの良くなるよ？」
海「(コクン)」
あの海人が素直に薬を飲むなんて…
ほぼ何も食べてないから、小さい一口ゼリーを食べさせてから薬を飲ませた。
紫「ベッドで寝ようか？」
海「…ん〜…」
両手を伸ばしてきたから抱き上げて海人の部屋に連れていく。
ベッドに寝かすと寒そうにしてたから毛布を1枚足しておいた。
寒がってるってことはまだ熱上がるのかもな…
しばらくしんどそうに眉間にシワを寄せて目を瞑ってた海人だけど、少しして薬が効いてきたのか、深い眠りについた。
熱も少し落ち着いてきたみたいだ。
海人の様子を見ながら家の事とかを終わらせ、寝る準備を始めた。
今日は海人のベッドの隣に布団敷いて寝る。
海人このまま朝まで眠れるといいなぁ。
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作者名：GEN | 作成日時：2023年11月4日 22時
