･ ページ37
紫耀サイド
なんか廉にすごい心配されちゃったし、めちゃくちゃ看病してくれる。
年の離れた弟に看病してもらうなんて、なんだか照れくさいけど、廉の優しさが嬉しかったりもする。
それにしても熱が高すぎて頭ぐらぐらするし、まだ気持ち悪さもあるからかなりしんどい…
時々心配そうに廉が見に来てくれるけど、心配かけ過ぎないように寝たフリしてる笑
俺が寝てるところを確認すると安心したのか廉も自分の部屋に戻って行った。
さて…
さすがに明日に治ってるってことはなさそうだし、また仕事休まないとだよな…
明日の朝は廉が海人と学校行ってくれるからよほど大丈夫だから…
えーっと…なにしないといけないんだっけ……
……
気付いたら寝てたみたいで、目が覚めたらもう朝だった。
やばっ、朝ご飯準備してないし廉たち起こしてない…
慌ててリビングに行くと、廉と海人がパンを食べていた。
廉「お兄ちゃん、寝てなくてええの？？」
紫「あれ…？自分で起きれたの？」
廉「アラームセットしたから。ついでに海人も起こした。」
紫「ありがとうな…」
廉「あ、あと海人36.3度やったから連絡帳に書いといたで。」
完璧にこなしてくれてるじゃん、廉。
紫「ありがとうな…！」
廉「お兄ちゃん、まだしんどいんやろ？俺ら朝ご飯食べたらちゃんと学校行くから寝とってええで？」
紫「いや、廉のおかげでだいぶ楽になったよ。ありがとう。」
廉「ええから寝とき〜って」
紫「ありがとう。2人とも、気をつけてな。」
廉「おん！」
海「はーい」
お言葉に甘えてまだダルい身体を引きずりながらまたベッドに倒れ込んだ。
しばらくするとドアが閉まる音が聞こえ、鍵をかけた音も聞こえてきた。
ちゃんと鍵までかけてくれてありがとうな…
寝ちゃう前に会社に連絡して、気を失うように眠った。
目が覚めると少しだけ身体が楽になってた。
時計を見るともうお昼過ぎ。
とりあえず熱を測ると38.2度。
かなり下がってる。
吐き気も落ち着いてるから何か食べようかな…
キッチンに行って冷蔵庫を開けると、昨日の食べかけのゼリーと見覚えのないスポーツドリンクが数本。
廉買ってきてくれたんだな…。
テーブルにはレトルトのお粥も置いてあった。
本当に気が利く弟だな…
とりあえず食べかけのゼリーを食べてまた寝た。
目が覚めたら夕方。
熱を測ると37度まで下がってた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 200人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：GEN | 作成日時：2023年11月4日 22時
