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紫耀サイド
紫「どうした？」
廉「…吐きそ…」
紫「気持ち悪い？」
廉「…ゔっ…」
慌てて洗面器を廉の目の前にかまえるとゲェゲェと吐き始めた。
廉「げぇぇぇ…げほっ…げぇぇ…」
昨日散々吐いたし、それからなにも食べてないから吐くものがなく、ほぼ胃液。
廉「おぇぇぇぇ…ゲホッゲホッ…」
紫「しんどいなぁ…」
しばらく嘔吐いてるだけの状態が続き、ようやく少し落ち着いてきた。
病院連れていきたいな…
紫「廉、病院行こうか。」
廉「(フルフル)」
紫「でもしんどいでしょ？」
廉「いい…」
紫「良くないって。じゃあご飯食べられる？」
廉「今は無理…」
紫「お水飲める？」
廉「…(フルフル)」
紫「そうだよね。飲めないし食べられなくて吐いちゃうでしょ？」
廉「(コクン)」
紫「このままだと、脱水になっちゃうから、それは心配だな。」
廉「わかった…病院行く…」
紫「えらいな。じゃあ上着着て靴履いといて？」
廉「この格好じゃ恥ずかしいから着替える…」
紫「うん、どうぞ。」
フラフラと着替えを済ました廉は玄関で靴を履いて待っていた。
俺も準備ができたから廉を車に連れて行った。
紫「袋渡しておくから、気持ち悪かったら我慢しなくていいからな？」
廉「うん…」
そう言うと直ぐに袋を構え始めた。
気持ち悪いんだろうな…
しばらく袋を抱えたままぐったりしてた廉が病院に着く頃になって寝始めた。
せっかく寝れたところ可哀想だけど病院着いたから起こすか。
紫「廉、病院着いたよ。起きれる？」
廉「うん…」
相変わらず顔色悪いなぁ…
受付を済ませて体温計を渡されたから測ると38.4度。
あんまり変わらないなぁ。
しばらく待ってると診察室に呼ばれて診察を受ける。
胃腸風邪と診断され、脱水症状あるから点滴をすることになった。
廉「はぁ…」
紫「点滴怖い？」
廉「うん…」
紫「手、つないでてあげるから大丈夫。」
廉「…やめてや…中学生にもなって恥ずかしいやん…」
外だと世間体を気にする廉。
まぁ年頃の男の子だもんな。
紫「頑張れる？」
廉「やれるし…」
そう言いながらも涙目なのはちょっと可愛い。
点滴打たれて気が抜けたのかベッドに横になるとすぐに眠った廉。
点滴が終わると少し顔色が良くなってるように感じた。
紫「廉、車まで歩ける？」
廉「歩けるし…」
外では強がる廉…笑
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作者名：GEN | 作成日時：2023年11月4日 22時
