･ ページ29
紫耀サイド
紫「廉、吐けなくて苦しいでしょ？お水飲んだら吐けて楽になると思うよ？」
廉「ほんまぁ…？ぐずっ…ぐずっ」
紫「うん、ちょっと飲んでみる？」
廉「飲むぅ…ぐずっ…ぐずっ」
紫「じゃあ取ってくるね。」
廉「一人いややぁぁ…ぐずっ…ぐずっ」
紫「一緒に来る？」
廉「歩けへん〜…」
紫「抱っこする？」
廉「するぅ〜…」
中学生の男の子を抱っこするとは思ってなかったけど、廉は細いから軽々抱っこできる。
廉を抱っこしてキッチンに水を取りに行く。
紫「ここで飲む？」
廉「うん…」
いつ吐いてもおかしくないから、シンクのところで水を飲ませた。
廉「ごくごく……っ…」
紫「吐いていいよ？」
背中をさすってやる
廉「ゲボォォ…」
飲んだ水を一気に吐いた。
廉「はぁ…はぁ…も…大丈夫…」
紫「落ち着いた？」
廉「うん…はぁ…」
そう言うと両手を伸ばしてきたからそっと持ち上げて抱っこで部屋に連れていく。
ベッドに寝かせると、潤んだ瞳で見つめてくる。
廉「おにいちゃぁん…ぎゅーして寝たい…」
紫「うん、ぎゅーして寝ような？」
最近体調崩すと甘えたになるなぁ。
……
朝になり、廉のおでこを触ってみると、まだかなり熱い。
廉「ん〜…？」
紫「まだお熱あるから学校はお休みな？」
廉「うん…ねぇ…おにぃちゃんは…？」
紫「俺もリモートにしてもらうから家に居るよ。」
廉「よかった…」
紫「だから安心して寝てな？」
廉「うん…」
海人を起こして朝ごはんを食べさせ、学校に送っていき、自分の職場と廉の学校に連絡する。
バタバタとしていたらもう10時近く。
廉の様子を見に行くとベッドに横になったまま目は開けていた。
紫「具合どう？」
廉「お腹…痛い…」
紫「トイレ行く？」
廉「うん…」
トイレに連れていくと勢いよく下していた。
しばらくするとフラフラとトイレから出てきたからまたベッドまで連れていく。
なぜか俺のベッドが気に入ったのか昨日からずっと俺のベッドで寝てる。
ベッドに寝かせてからもまだお腹をさすってる廉。
紫「まだお腹痛い？」
廉「痛い…。おにいちゃん…さすってぇ…」
紫「うん、いいよ。」
優しく廉のお腹をさすってやると、お腹がギュルギュルいってた。
さっきあんなに下してたのにまだギュルギュルしてるのか…
しばらくさすってたんだけど、急に廉が俺の手首を掴んできた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 200人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：GEN | 作成日時：2023年11月4日 22時
