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紫耀サイド
とりあえず海人を着替えさせてソファーに寝かす。
紫「海人、お熱高いからちょっと寝ような。」
海「いやぁぁぁ！！！遊ぶ！！遊びます！！ゲホゲホッゲホゲホッ」
遊ぶ元気あるのかよ…
紫「じゃあアニメ見とく？」
海「やぁぁぁぁ！！！ゲホゲホッ！クルマ！！！」
紫「はいはい、どうぞ。」
お気に入りのミニカーを渡してやるとなんと落ち着いてタイヤで遊び始めた。
海人が吐いたところを片付けて、食器を洗ってると
廉「海人…今日すごいな…」
紫「うん、絶不調なのにエネルギーだけあるからね…」
廉「俺にやれる事ある？」
紫「大丈夫だよ。ありがとう。廉は宿題とか自分のことやりな？」
廉「わかった。」
廉は本当に優しいなぁ。
こんなにずっと泣き叫ばれてたらイライラしてもおかしくないのに。
海「ゲホゲホッ！ゲホゲホッ！」
また咳き込んでるなぁ…
紫「しんどいねぇ…」
背中を摩る。
海「ゲホゲホッ…いやぁぁぁ！！！ゲホゲホッ…」
紫「いやだねぇ…」
海「いやぁぁぁ！！！ゲホゲホッ！」
泣きながらソファーから滑り降りて床で寝転がる海人。
紫「あんまり泣くとゲェゲェ出ちゃうよ〜…？」
海「しません！！バツ！！ゲホゲホッ！ゲホゲホッ！」
めちゃくちゃ体調悪いはずなのに、なんでこんなに暴れる元気があるのだろう…
でもこのままじゃパニックになりそうだしなぁ…
紫「抱っこしようか。」
海「しませんー！！！ゲホゲホッゲホゲホッ！」
今は抱っこもNGなのね…
暴れてるうちに大事なミニカーが手から吹っ飛び棚にぶつかり、その衝撃でタイヤが外れてしまった。
それをきっかけにパニックがはじまる…
海「ぎゃぁぁぁ！！バツ！しません！！良い子いい子！！」
床に頭を打ち付けて泣きわめく海人。
ここまでのパニック久々に見たな…
海「良い子いい子！！ドンドンしません！！ゲホゲホッ！バツ！いけません！！！」
タオルケット作戦しかないか。
お気に入りのタオルケットを被せてやって視界を遮り落ち着かせる。
海「あぁぁぁぁぁぁ！！ゲホゲホッ！ゲホゲホッ！」
少しすると自傷行為が治まり、いつもの泣き声になってきた。
海「ふぇぇぇぇ…ゲホゲホッ！ひっく…えぇぇぇん…ゲホゲホッ！」
紫「海人、おいで？」
そう言うとすぐに膝の上に乗って抱きついてきた。
ここまで来ればあとはなんとかなりそう。
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作者名：GEN | 作成日時：2023年11月4日 22時
