KINGの家の風邪物語3 (ページ25)

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海人体調不良ページ25

紫耀サイド

ここ最近、海人が風邪を引いていて情緒不安定。

しょっちゅうパニックになってる。

きっと身体がしんどいからだとは思うけど。

今は咳き込みながら大好きなアニメをぼんやり観てる。

顔が赤いから熱を測ると38.7度となかなかの高熱。

今夕飯作ってるんだけど、この感じじゃ食べられないだろうな。

一応お粥作ってはみたものの、様子見だな。

紫「廉〜、夕飯出来たよ〜」

廉「今行くー！」

紫「海人、ご飯食べられそう？」

海「パッチンします…ゲホゲホッ！」

そう言うといつもの席に座った。

紫「手を合わせてください」

海「パッチン…ゲホゲホッ」

紫「いただきます」

廉「いただきます」

海「いただきます…ゲホゲホッゲホゲホッ」

紫「海人、大丈夫か？無理して食べなくていいからな？」

海「ゲホゲホッ…もぐもぐ…」

咳き込みながらお粥を食べ始めた海人。

海「……っ…」

紫「どうした？」

海「げぼっ…」

吐いちゃった…

紫「気持ち悪いな、食べるのやめようか。」

海「いやぁ…！！パッチンしたぁ…！！」

紫「でもゲェゲェ出ちゃったでしょ？やめておこう？」

海「いただきます！！いただきます！ゲホゲホッゲホゲホッ」

パニックというか…癇癪？？

このままだとまたパニックになるかも…

海「あぁぁぁぁ！！！！ぎゃぁぁぁ！！ゲホゲホッゲホゲホッ」

紫「はぁ…。じゃあ食べな？」

海「もぐもぐ…ゲホゲホッ…げぼっ」

ご飯を食べるという謎のこだわりで吐きながら食べてる海人。

いや、食べてすぐ吐いちゃってるし、食べてると言えるのか…？

海「げぼっ…もぐもぐ…げぼっ…」

廉「…海人大丈夫なん…？」

紫「こうなると聞かないから、とりあえず好きにさせるしかないかな…」

この有り得ない光景に廉も少し引いてる…

とりあえずお椀のお粥が無くなった。

海「ごちそうさまでした…ゲホゲホッ」

お椀の外に全部あるんだけどね…お粥。

なかなかカオス…

熱も高いし薬飲ませたいなぁ…

紫「海人、お薬飲むよ？」

海「いやぁぁぁ…！げぼっ…」

そうなるよね…

そのまま床に滑り降りながらひっくり返って泣いてる。

そのまま吐くもんだから、ゲロまみれ…

ゼリーに混ぜるか。

ゼリーに薬を混ぜて持っていく。

紫「海人、ゼリー食べようか。はい、あーん」

海「あー…もぐもぐ…げぼぉっ…」

あーぁ、吐いちゃった。

まぁ、そうだよね。

薬は諦めるか。