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紫耀サイド
熱が上がりきったのかな。
紫「ちょっと熱測るね。」
廉の脇に体温計を挟むと、勢いよく上がっていく数字。
ピピピ…
うわ……39.8度。
真っ赤な顔ではあるものの少し落ち着いて寝れてるみたいだから、冷却シートだけ替えてそのまま寝かせた。
……
朝になって廉の顔を覗き込むと、ちゃんと寝れてるみたいだった。
そっと首元を触ってみると、まだ熱はあるけど夜中よりは下がってそうだった。
廉「ん〜……」
紫「ごめん、起こしたな。具合どう？」
廉「昨日よりはマシ…」
紫「そっか。まだ熱あるから今日はお休みな？」
廉「うん…」
その後、海人と朝食を食べ、学校に送っていき、廉のお粥を準備してると、なにやら服を引っ張られてる感覚が。
紫「ん？どうした？」
廉「ひとり…寂しかった…」
紫「そっか。ごめんな。しんどいでしょ？ソファーで横になってな？」
廉「うん……」
紫「ついでに熱測れる？」
廉「わかった…」
ピピピ…
紫「何度？」
廉「38.4度。」
紫「まだ高いね。お粥食べられそう？」
廉「少しなら…」
紫「じゃあ持っていくね。」
廉の元へお粥を持っていく。
紫「熱いから気をつけろよ？フーフー…あーん」
廉「あー…もぐもぐ」
食べさせてやると半分近く食べることができた。
紫「じゃあちょっと寝ようか。」
廉「おにいちゃんも…」
紫「じゃあ食器洗ったら行くね。」
廉「今ぁ…」
紫「わかったよ。」
海人が居ないと甘えん坊なんだよな。
ソファーでお腹をトントンしてやったらすぐに眠った廉。
その後、夕方には熱も下がって、海人が帰ってくるとすっかり甘えん坊モードは終了した。
このぶんだと明日は学校行けそうだね。
甘えん坊の廉可愛かったな。
熱がなくても甘えて欲しいけどね。
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作者名：GEN | 作成日時：2023年11月4日 22時
