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紫耀サイド
海「ただいまー」
紫「海人、廉くんお熱でねんねしてるから静かに過ごしてね
。」
そう言うと海人は自分で手を洗いに行って、廉のお腹を少しトントンして、近くで静かにミニカーのタイヤで遊び始めた。
海人なりに心配してるんだな。
夕飯の準備をして、一応廉に声をかける。
紫「廉、夕飯だけど食べられそう？」
廉「…う〜ん……食べたくない……」
紫「ゼリー買ってきたから、ゼリー食べる？」
廉「……うん…」
とりあえず先に廉に食べさせて薬飲ませるか。
紫「はい、ゼリー。あーんして。」
食べさせてあげようとすると、廉はチラッと海人を見て
廉「……自分で食べるし…」
そう言って自分でゼリーとスプーンを持った。
海人の前では甘えてる姿見せたくないんだろうな。
でもしんどいみたいでかなり辛そうにゼリーをすくっていた。
紫「しんどいときは甘えていいんだよ？」
廉「自分で食べれるし…」
そう言って一口だけゼリーを口に運んだ。
廉「も…いい。」
紫「じゃあお薬飲もうか。」
廉「うん…」
薬を飲ませてとりあえずまたソファーに寝かせた。
廉が寝てる間に海人と夕飯を食べて、海人をお風呂に入れる。
そして海人の寝る時間になって海人は自分の部屋に行った。
紫「廉、ベッド行こうか。」
廉「え…うん…。…海人は？」
紫「もう寝に行ったよ。」
廉「そっか…。……あのさ…」
紫「どうした？」
廉「おにいちゃんと寝たい…」
紫「今日は廉のベッドの下に布団敷いて寝ようと思ってたよ。」
廉「……じゃなくてさ…おにいちゃんのベッドで一緒に寝たいねん…」
あ、そういうこと。
紫「うん、一緒に寝ようか。」
ヘロヘロの廉をおんぶして俺のベッドに寝かせる。
廉「おにいちゃん…お布団入ってやぁ…」
紫「はいはい、入るよ〜。」
廉「ぎゅー…」
紫「うん、ぎゅーしようね。…寝れそう？」
廉「うん…」
紫「電気消すな。しんどかったら起こしてな？」
廉「うん…」
熱が高くて熱い身体の廉と同じ布団だとかなり暑いけど、廉がこれで安心するなら…。
気付いたら俺も寝てたみたいで、廉の荒い息で目が覚めた。
廉「はぁ…はぁ…」
身体を震わせて寒そうにしてる廉。
紫「廉、寒い？」
廉「(コクン)」
毛布を1枚足して、身体をさすってやる。
しばらくすると顔を真っ赤にさせながらも、震えが治まってきた廉。
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作者名：GEN | 作成日時：2023年11月4日 22時
