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紫耀サイド
紫「フーフー、はい、あーん」
廉「あー…もぐもぐ…」
紫「もう一口いける？」
廉「……無理…」
本当に一口しか食べなかったな…
紫「じゃあ薬飲んで寝てなね。」
薬を飲まして熱を測ると38.4度。
これはしんどいよな。
廉「寝たくない…」
紫「ん？しんどいでしょ？」
廉「ひとり…いやや…」
紫「…じゃあリビングのソファーで寝る？」
廉「……そうする…」
熱が高くて甘えたさんになってるのかな？
廉をソファーに連れていき、毛布を掛けてやる。
紫「冷却シート貼る？」
廉「寒いからいやや…」
寒いのか…
まだ上がるってことだよな…
紫「毛布もう1枚持ってくるね。」
毛布をもう1枚足してやる。
紫「寝れそうなら寝ときな？」
廉「寝たら…どっかいくん？」
紫「え？近くで仕事するだけだよ？」
廉「……手ぇ握ってて欲しい…」
熱が高い割に冷たい手を握るとようやく目を閉じた。
手が冷たいってことは、まだ寒いんだろうな…
廉が寝たことを確認してからお粥の片付けをしたり仕事をしたりしてた。
しばらく仕事をしていると、ソファーから鼻をすする音が。
廉「ズズッ…ズズッ…」
紫「廉、どうした？」
廉「目が覚めたら…ズズッ…おらんかったぁ…ズズッ」
紫「ごめんごめん、すぐそこにいたんだけどなぁ…」
廉「手ぇ握ってへんかったぁ…ズズッ…ふぇぇぇ…」
小さい子どもみたいに泣く廉。
紫「ごめんごめん、離れないから泣かないの。」
涙を拭いて頭を撫でてやると、かなり熱い。
紫「廉、ちょっと身体熱くなってるね。お熱測っていい？」
廉「いやぁぁ…ズズッ…ゲホッゲホッ…うぇぇぇん」
紫「ごめんごめん。一瞬だからな。」
スっと廉の脇に体温計を滑り込ませる。
ピピピ…
うわ、39度。
紫「今寒くない？」
廉「寒くないぃ…ズズッ…ひっく…」
紫「じゃあお腹トントンしてあげるからちょっと寝ようか。」
廉「寝てもおってくれるぅ？」
紫「うん、いるから安心して寝てな。」
そう言うとゆっくり目を閉じて眠った。
しばらくして、海人のお迎えに行く時間になった。
廉はまだ寝てるけど、一応声掛けて行こう。
紫「廉、寝てるとこごめんな？海人迎えに行ってくるね。」
まだ寝ぼけてる廉は軽く頷いてまた目を閉じた。
海人を迎えに行って、帰りにゼリーとスポーツドリンクを買って家に帰った。
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作者名：GEN | 作成日時：2023年11月4日 22時
