･ ページ17
紫耀サイド
テーブルの前に座った海人は目をパシパシしてる。
廉「海人、眠いん？」
海「ないです…んんっ…ケホッ」
廉「なぁお兄ちゃん、海人目パシパシしてんで？」
紫「最近多いんだよな。癖みたいなものだから気にしなくていいよ。」
廉「そうなんや。」
海「んんっ…ケホッ…んんっ…ケホッ…パッチンします？？」
紫「そうだな。はい、手を合わせて下さい。」
海「パッチン！んんっ…ケホッ…」
紫「いただきます」
廉「いただきます」
海「いたーだきます！んんっ…ケホッ」
廉「海人の咳、治らへんの？」
紫「これもたぶん癖みたいになっちゃってるんだと思う。今度病院連れていこうと思ってるけど。」
海「んんっ…ケホッ…病院バツです…んんっ…ケホッ」
紫「痛いことしないよ？ちょっと相談するだけ。」
海「んんっ…ケホッ…ケホッ…ケホッ」
あー、目をパシパシしながら咳払いしてるし、かなりストレス感じてるんだろうなぁ。
可哀想だけど、病院は連れていきたいしなぁ…
紫「海人、不安か？おいで？」
そう言うと膝の上に乗ってきた。
海「病院、ないです。バツです。んんっ…ケホッ…んんっ…ケホッ」
紫「大丈夫大丈夫。ちょっとお話聞くだけだから。」
海「聞くだけ。んんっ…ケホッ…」
相変わらず目をパシパシしながら咳払いしてる。
紫「大丈夫大丈夫。」
海「ご飯食べます。んんっ…ケホッ」
紫「うん、どうぞ。」
海人は自分の席に戻るとまたご飯を食べ始めた。
これと言った治療法があるわけでもなさそうだし、病院連れていくこと自体がストレスになるんだったら、連れていかない方がいいのかなぁ…
でも、俺も不安だしどうしてやったらいいのかわからないから、やっぱり近いうちに病院連れていこう。
……
とりあえず土曜日の午前中に海人を近くの小児科に連れていくことに。
さすがに小児科だから咳き込んでる子どもやぐったりしてる子どもがたくさんで、海人がまた風邪を貰っちゃわないか心配だけど、相変わらず不安そうに目をパシパシしてる姿を見ると、やっぱりちゃんと診てもらおうと思った。
海「チックンしません？しません？んんっ…ケホッ」
あ、注射が怖かったのか。
紫「しないよ。お話聞くだけ。」
海「聞くだけ…んんっ…ケホッ」
紫「そうだよ。」
海「しません…？んんっ…ケホッ」
紫「チックンしないよ。大丈夫。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 200人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：GEN | 作成日時：2023年11月4日 22時
