KINGの家の風邪物語3 (ページ1)

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海人自家中毒続きページ1

紫耀サイド

吐いてもなおお粥を食べようとして大泣きしてる海人をなだめながら、抱っこでベッドに連れていく。

海「うわぁぁぁぁぁぁぁん……ゲボッ…」

そして泣きすぎてまた吐いちゃう海人。

紫「よしよし、しんどいなぁ。」

海人を着替えさせ、洗面器を抱えさせて背中をさする。

海「ゲボッ…ゲェェッ」

紫「しんどいねぇ。お薬飲んで寝んねしようか？」

海「いやぁぁぁぁ……ふぇぇぇぇん……」

泣くわ吐くわでグズグズ…

紫「嫌だねぇ…よしよし。」

なんとか薬を飲ませて寝かしつける。

…少しでも長く寝られますように。

その願いが届いたのか、夕方までしっかり寝てくれた。

海人が寝ている間に夕飯を作る。

ガチャ

廉「ただいま〜」

紫「おかえり。」

廉「海人どう？」

紫「熱下がらないし、さっきも吐いちゃって大変だったよ。」

廉「そうなん？…きついなぁ…」

紫「廉は体調とか大丈夫か？」

廉「俺は元気いっぱいやで！今日体育でサッカーやってん！ゴールきめて、先生にもめっちゃ褒められてんで！」

紫「そっか。さすがだな！将来はサッカー選手か？」

廉「無理無理無理。サッカーを仕事にしようとは思わへんから。」

急に冷静な廉。おもしろ笑

紫「もうご飯できるからカバン置いといで？」

廉「はーい」

海人をみると、まだ眠れてるみたいだったから、そのまま寝かせて今のうちにご飯を食べちゃうことにした。

紫「いただきます」

廉「いただきます」

2人でご飯を食べ始める。

廉「なんか、海人のパッチンないと寂しいなぁ」

紫「ホントだね。」

廉「はよ元気になって欲しいわ」

そんなにいつも一緒に遊んでるわけでもないけど、やっぱり海人のことはいつも気にかけてるんだろうな。

ご飯を食べ終え、海人のことを見に行く。

まだ眠ってるから隣で様子をみてた。

海「ん〜…」

目を覚ました海人はすぐに両手をのばして抱っこをせがんできた。

抱っこすると、さっきよりは熱くないような気がする。

紫「海人、お熱測ろうか。」

海人の脇に体温計を挟んでやる。

ピピピ…

海「さん、はち、いち…」

あ、読み上げる元気出てきたんだね。

まだ38.1度あるけど、下がってきてはいるのかな。

ちょっと安心した。

紫「海人、お粥食べる？」

海「ぱっちんします…」

紫「気持ち悪くない？」

海「ないです…」

その言葉を信じてリビングまで連れて行く。