KINGの家の風邪物語2 (ページ10)

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廉サイド

昨日からなんかほっぺた痛かったけど、朝起きたら顔が腫れてる感覚がして、昨日とは比べ物にならないくらい痛かった。

朝ごはん食べようにも顔が痛くて口が開かない…

おにいちゃんがゼリーを出してくれたけど、口に入れた瞬間、唾液が出ると痛くて涙が出てくる…

廉「痛くて食べられへん…ぐすっ」

紫「そっか。無理しなくていいよ。着替えて病院行く準備しようか。」

廉「うん…」

服を着替えて髪の毛を整えようと鏡の前に立つと、見たこともないすごい顔の俺…

こんなブサイクになってもうてる…

もうこんなんじゃ外出られへん…

病院行くのも恥ずかしいわ…

鏡の前で固まってると、おにいちゃんが大きめのマスクを持ってきてくれた。

紫「これ付けていこうか。」

廉「(コクン)」

病院に着いて、熱を測ると38.4度。

どおりで頭も痛い訳だ。

診察室に入るやいなや、すぐに『流行性耳下腺炎』いわゆるおたふく風邪と診断された。

普通に風邪薬と解熱鎮痛剤を出されて家に帰ってきた。

紫「冷却シート貼ろうか。」

廉「うん…」

紫「ほっぺたも痛いでしょ？ほっぺたにも貼ろうか。」

廉「うん…」

なんか顔中冷却シートだらけ。

たぶん見た目すごいことになってるよな…

ほっぺたも痛いし熱もあるし、とにかく寝るしか無かった。

紫耀サイド

案の定おたふくと診断された廉の顔はパンパンに腫れていて本当にかわいそう。

もはや誰って状態。

おでことほっぺたに冷却シートを貼って、ぐったりとベッドに横になってる。

唾液が出ると痛むみたいだから、味薄めのお粥でも作るか。

朝ごはんも食べられなかったし、お昼はお粥食べられるといいけど…。

廉の部屋に入ると、痛くて寝れないのかベッドに横になってボーッとしてた。

紫「廉、お粥食べれる？」

廉「食べなくない…」

紫「お腹すいてない？」

廉「お腹すいてるけど、痛くて食べたくない…」

紫「柔らかく作ったし、薄味にしたからあんまり痛くないと思うけど、無理そう？」

廉「…食べてみる…」

紫「じゃあ持ってくるから待っててね。」

そう言ってお粥を取りに行き、廉のもとへ戻る。

紫「おまたせ。熱いから気をつけろよ？フーフー…」

廉「自分で食べる…」

紫「お、そうか。はい。」

口を開けるのがしんどいみたいで、恐る恐る口を開けてお粥を食べる廉。

廉「美味しい…」

紫「良かった。」