KINGの家の風邪物語2 (ページ6)

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紫耀サイド

熱を測ると39.5度。

そりゃまぁあれだけ泣けば熱も上がるよな。

あれだけ吐いちゃった後だし、ご飯難しいかな？

一応聞いてみるか。

紫｢廉、おうどんあるけど食べられそう？｣

廉｢食べるぅ…｣

あ、食べるんだ。

まぁ、吐いたのも泣きすぎて吐いただけだもんな。

紫｢じゃあおうどん持ってくるからちょっと待っててな？｣

廉｢うん…｣

うどんを取りに行って、廉の部屋へ運ぶ。

紫｢自分で食べられそう？｣

廉｢(フルフル)｣

あ、そうなのね。

紫｢食べさせてあげるね。フーフー…あーん｣

廉｢あー…モグモグ｣

少なめにもってきたからか、ペロッと完食した。

紫｢頓服の解熱剤飲んで寝ようか。｣

廉｢うん…｣

薬を飲むとまたすぐに眠った。

まぁあれだけ泣いたし熱も高いし、疲れるわな。

明日は土曜日で、学校も会社も休みだから、3人で家でゆっくりするか。

リビングに行って海人とご飯を食べて、みんな早めの就寝。

……

朝、廉の様子を見に行くと、だいぶ顔色も良くなっているようだった。

紫｢廉、具合どう？｣

廉｢だいぶマシになったかも。｣

熱を測ると37.8度。

だいぶ下がったな。

紫｢まだ熱あるからちゃんと寝ておけよ？｣

廉｢おん…なぁ、おにいちゃん…｣

紫｢どうした？｣

廉｢お腹空いた…｣

食欲あるのはいいことだ。

紫｢お粥かおうどん、どっちがいい？｣

廉｢お粥！｣

紫｢わかった。作ってくるね。｣

廉の為にお粥を作って持っていく。

紫｢おまたせ。ゆっくり食べなよ？あ、あーんする？｣

廉｢自分で食べられるし。｣

もう甘えないのね。

紫｢そっか。熱いから気をつけてな。｣

廉｢おん、いただきます。｣

朝からお粥をペロリと完食した廉。

回復早そうで安心した。

とりあえず海人と自分の朝食を作り、海人を起こす。

元気いっぱいにCMソングを口ずさみながらリビングに来る海人。

一緒に朝食を食べ、海人はお気に入りのアニメを観ながらブロックを並べてる。

俺は、会社は休みだけど、休んでる分の仕事があるからパソコンに向かう。

昼はみんなうどんにした。

廉の熱もだいぶ下がってきていい感じ。

俺はパソコンに向かいながら海人をみたり、時々廉の様子を見たりしていた。

少し仕事に集中していて、一息入れようとコーヒーをいれていたとき、ふと海人を見ると寝転がってアニメを観ていた。