KINGの家の風邪物語2 (ページ49)

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紫耀サイド

とりあえず仕事のキリもついたし、とことん廉についててやるか。

廉「おにいちゃん…」

紫「どうした？」

廉「ギューして…？お腹痛いねん…」

紫「いいよ。ギュー。」

廉「お腹さすってぇ…」

紫「湯たんぽ持ってこようか？」

廉「いい。おにいちゃんの手がええの。」

紫「わかったよ。」

しばらく添い寝してたら俺も寝ちゃってた。

見ると廉はまだ眠ってる。

今のうちに夕飯作っちゃうか。

夕飯の支度をしていると、海人を迎えに行く時間になった。

紫「廉、今から海人お迎えに行ってくるね。お留守番できる？」

廉「………うん。」

紫「ごめんね、すぐ帰るから。いるものある？」

廉「ない…」

紫「わかった。」

廉「はよ帰ってきてな？」

紫「うん、すぐ帰るから。じゃ、留守番頼むな？」

廉「うん…」

海人を迎えに行って急いで帰ると、廉はボーッとベッドに座ってた。

紫「おまたせ。」

廉「うん。」

紫「夕飯、廉の分はお粥だけど食べられそう？」

廉「うん…」

紫「じゃあ持ってくるね。」

廉「いや、リビング行く。」

紫「そうか。おんぶする？」

廉「海人居るでしょ？歩く。」

海人の前ではお兄ちゃんでいたいんだろうな。

紫「わかった。」

みんなの夕飯と廉のお粥を用意してテーブルに並べる。

紫「廉、あーんする？」

廉「…自分で食べれる。」

だよね。

腹痛もだいぶ治ってきたのか、お粥は完食。

そして、海人が帰ってきてからは、甘えモードは終了したようだ。

……

次の日、起きたら腹痛はすっかり良くなって、元気に学校に行った廉。

体調悪くなくてもたまには甘えてくれていいんだぞ？