KINGの家の風邪物語2 (ページ47)

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廉腹痛ページ47

紫耀サイド

2人が寝静まって、俺も寝ようかなって思ってベッドに入ろうとした時のこと。

ガチャ

廉が部屋に入ってきた。

紫「廉、どうした？眠れない？」

廉「おにいちゃん…お腹痛い…」

紫「冷えちゃったのかな？トイレ行く？」

廉「トイレ行った…」

紫「そっか。下痢？」

廉「うん…」

紫「こっち来な？お兄ちゃんのベッド入りな？」

廉「うん…」

お腹をさすってやると、可哀想なくらいギュルギュルいってた。

紫「痛いなぁ…」

廉「痛い…」

1時間近くウンウン唸っている廉のお腹をさすってやってた。

ようやく眠気のが勝ったのか、眠ったみたい。

……

朝、目覚ましがなる前に、廉がベッドから出る動きで目が覚めた。

紫「トイレ？」

廉「うん…」

前かがみになって小走りでトイレに向かう廉。

まだお腹痛いのか…

心配になって様子を見に行くと、かなり酷く下してた。

紫「廉、大丈夫か？」

廉「うん…はぁ…」

今日は学校には行けそうにないだろうな…

しばらくしてトイレから出てきた。

紫「大丈夫か？」

廉「うん…」

紫「自分のベッドで寝るか？」

廉「おにいちゃんのベッドがいい…」

紫「そうか。今日は学校休みな？」

廉「うん…」

朝食の準備して、海人を起こし、体温報告を聞いてから体温計を廉の元へ持っていく。

紫「廉、一応熱測っといて？」

廉「うん…」

結局熱はなくて、36.3度。

風邪とかではなさそうだけど…

本当にどうしたんだろ？

冷えたのかなぁ？

紫「熱は無いみたいだね。お兄ちゃん仕事行っても大丈夫そうかな？」

廉「え……」

いつもなら、寝てるからいいよって言ってくれる廉が、急に黙って下を向いてしまった。

紫「……リモートにしてもらうから、お家に居るね。」

廉「うん。」

少し表情が明るくなった廉。

お腹痛くて心細くなっちゃったのかな。

ちゃんとついててやらないとな。

海人を学校に送って、会社に電話を入れた。

俺のベッドで寝てる廉の隣で仕事をしてた。

廉「おにいちゃん…」

紫「どうした？」

廉「お腹さすって…？」

紫「いいよ。しんどい？」

廉「うん…」

紫「早く良くなるといいね。」

廉がわざわざ「お腹さすって」なんて言ってくるなんて珍しいよな。

よっぽど痛いのかな…？

紫「吐き気は無い？」

廉「ない…」

本当にお腹痛いだけなんだな。

しばらくさすってると、ウトウトと眠り始めた。