KINGの家の風邪物語2 (ページ41)

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廉友達と喧嘩ページ41

紫耀サイド

いつものように夕飯の支度をしていると、玄関が開く音がした。

廉が帰ってきたんだな。

だけど、なかなか｢ただいま｣の声が聞こえない。

あれ？気のせいか？？

玄関を見に行くと廉の靴があった。

部屋に行ったのかな？

リビング通らずに部屋に行くなんて珍しいなぁ。

ご飯もできたことだし、呼びに行くか。

紫｢廉〜、居る〜？ご飯出来たよ？｣

ガチャ…

あ、出てきた。

廉｢ご飯いらへん…｣

紫｢え、体調悪いの？｣

廉｢ちがう…｣

紫｢じゃあどうして？｣

廉｢食べたくないねん…｣

紫｢なんかあった？｣

廉｢おにいちゃんには関係ない…｣

紫｢関係なくても話してみな？｣

廉｢…喧嘩した…｣

紫｢喧嘩しちゃったの？｣

廉｢友達と喧嘩した…｣

紫｢そっか。それで食欲なくなっちゃった？｣

廉｢喧嘩っていうか……俺が悪いねん…｣

紫｢話してみな？｣

廉｢遊ぶ約束してたのに俺が忘れて他の子と遊んでてん…｣

紫｢そっか。｣

廉｢で、あいつが怒って…。俺も素直になれんくて、喧嘩になった…｣

紫｢そっかそっか。｣

廉｢はぁ……なにやってるんやろ、俺…｣

紫｢まぁ間違いは誰にでもあるから。その後どうするかじゃない？｣

廉｢うん…俺、明日アイツに謝る。｣

紫｢そうだな。ちゃんと謝れば許してくれるんじゃない？｣

廉｢かなぁ…。もう遊ばへんって言われたらどないしたらええやろ…｣

紫｢その時はまた考えよ？とりあえずは明日謝ってみな？｣

廉｢うん…そうする。｣

紫｢さ、ご飯食べよ？｣

廉｢おん…｣

紫｢手を合わせてください｣

海｢パッチン｣

紫｢いただきます｣

廉｢いただきます…｣

海｢いたーだきます｣

まだちょっと元気ないけど、ご飯は食べられてるみたいだからちょっと安心。

中学生の時とかって、人間関係色々悩むもんな。

ちゃんと乗り越えて大きくなれよ。

ご飯を食べ終えて、片付けをし、弟たちをお風呂に入れる。

寝る前に一応心配だから廉の様子見に行くか。

紫｢廉、入っていいか？｣

廉｢うん…｣

紫｢まだ不安？｣

廉｢うん…もし許してくれへんかったら…もうアイツと遊べへんくなるんかなぁって…ぐすっ…｣

紫｢そんな1回の喧嘩でどうにかなるような関係か？｣

廉｢わからへんっ…ぐすっ…だって俺…アイツに酷いこと言った…｣

紫｢そっか。｣

廉｢俺、アイツに、友達やなくていいって言ってもうた…ぐすっ｣