KINGの家の風邪物語2 (ページ39)

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廉サイド

夜勉強してたら、海人が泣いてる声が聞こえてきた。

見に行くと、耳が痛くて泣いてたみたい。

そんなに痛いのに薬は飲みたくないらしい。

薬飲んだら少しは楽になるんやろうけど…

廉｢海人〜、お耳痛いの、このお薬が楽にしてくれるよ？｣

海｢ん〜…ジュルジュル｣

廉｢今痛くて嫌でしょ？｣

海｢嫌でしょ……ジュルジュル｣

廉｢ゴックンするだけやで？頑張らへん？｣

海｢ん〜ジュルジュル｣

廉｢飲んでみる？｣

海｢飲んでみる？ジュルジュル｣

紫｢え、廉すごっ。薬持ってくるわ。｣

廉｢おん｣

紫｢持ってきた。｣

廉｢海人、お薬のもうな。｣

海｢……ゴクン｣

廉｢えらいやん、海人。少ししたら楽になるからな？｣

紫｢廉、すごいな、ありがとうな。｣

廉｢いやぁ、たまたまやで？笑｣

海人を見ると少しウトウトしてた。

紫｢海人寝れそうだね。廉、ありがとう。｣

廉｢おん！じゃ、おやすみ〜｣

紫｢おやすみ。｣

紫耀サイド

まさかの廉の言葉で薬を飲めた海人。

頼りになるなぁ。

ウトウトしていた海人は、ようやく眠ることができた。

……

朝起きると、相変わらず熱はありそうだけど、なんとか眠れてる海人。

廉を送り出して、海人の病院の準備をする。

海｢ん〜……ジュルジュル｣

紫｢海人、おはよう。病院行こうな？｣

海｢う〜ん……ジュルジュル｣

紫｢しんどいの治してもらおうな？｣

海｢ん〜……ジュルジュルけほっ｣

熱もあってしんどいのか、ずっと抱っこだったけど、そのお陰で病院には連れて行きやすかった。

診察してもらうと、やっぱり中耳炎とのこと。

かなり腫れてるみたいで、鼓膜を切開しないといけないと言われた。

鼓膜切開なんて、普通に大人の俺でも怖いわ…

先生が器具を準備している間、恐怖にかられてる海人はすごい顔して見てる…

医｢はい、じゃあ耳に麻酔打つよ〜｣

海｢ぎゃぁぁぁぁぁぁ！！！｣

耳を触られた瞬間火がついたように大泣きし始める海人。

紫｢海人、痛いの治してくれるよ。ちょっと頑張ろう？｣

海｢しません！！しません！！ぎゃぁぁぁぁ！！｣

医｢ちょっとチクってするだけだからね〜。お兄さん、抑えててもらえますか？｣

紫｢あ、はい。｣

海｢ぎゃぁぁぁぁ！！！しません！！捨てる！！！｣

鼻水を垂らしながらすごい顔して抵抗する海人。

体をよじらせて暴れてる…

看護師さんも一緒に抑えてくれてる。