KINGの家の風邪物語2 (ページ33)

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紫耀サイド

とりあえず塗るやつを取りに行く。

持ってきて廉の胸に塗ってやると、少し落ち着いたみたい。

それでも横になるとしんどいみたいだから、壁にもたれさせて寝かすことに。

……

廉の背中をさすりながら、俺も寝てしまったみたいで、廉のベッドで2人並んで座ったまま寝てた。

廉「ゴホゴホッ！ゴホッ！」

紫「うーん、苦しいなぁ…よしよし…」

廉「苦しい…はぁ…ゲホッ！」

とりあえず海人を起こしてご飯を食べさせ学校へ送っていき、廉を病院に連れていく。

病院に着くと、採血やレントゲンを撮られ、肺炎と診断された。

1週間ほど入院することに。

マジか…

廉は点滴に繋がれたまま病室で眠ってる。

今のうちに廉の荷物取りに行くか…

廉サイド

しんどくてしんどくて、病院に来たら肺炎だから入院って言われた。

肺炎って…俺、大丈夫なんかな…？

それでもしんどくて仕方ないから、病室着いて気付いたら眠ってたみたい。

目が覚めると、カーテンで仕切られた部屋に一人。

あれ…？おにいちゃんは…？

俺、病院で一人なんて…

どうしよう、怖いよぉ…

しんどさと恐怖で涙が出てきてもうた…

廉「うぐっ…ひっく…ぐずっ…」

俺が泣いてると、タイミング悪く看護師さんが入ってきた。

看「廉くん、どうしたの？しんどい？」

廉「あ…いや…」

慌てて涙を拭いた。

中学生にもなって、おにいちゃんが居なくて泣くとか恥ずかしすぎる…

看「そういえば、お兄さんさっき廉くんの荷物取りに帰ったよ。」

あ、そういうことか。

看「もうすぐ戻ってくるんじゃないかな？」

…なら良かった…

廉「そ、そうですか…ゲホゲホッ」

看「お熱測らせてね。」

ピピピ…

看「39.4度…と。何かあったらこのボタン押してね。」

廉「はい…」

しばらくすると荷物を持ったお兄ちゃんが戻ってきた。

紫「廉、ごめんね。荷物取りに行ってた！」

廉「ううん、ありがとう…ゲホゲホッ！」

紫「夕方になったら海人迎えに行かないとけないから、１回家戻るけど、また夕飯食べたあと来るから安心してな？」

廉「うん。ゲホゲホッ」

少しするとお昼ご飯が運ばれてきた。

紫「廉、食べられそう？」

廉「うん…」

箸を持って食べようとしたんやけど、なんだか箸すらも重たく感じる…

廉「…ふぅ…」

紫「食欲ない？」

廉「食べる動きがしんどい…」