KINGの家の風邪物語2 (ページ32)

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紫耀サイド

海「パッチンしまーす！」

紫「海人〜、ミニカーがまだ落ちてるよ〜」

海「はーい」

ミニカーもちゃんと片付けてテーブルの前に座った。

紫「手を合わせてください」

海「パッチン！」

紫「いただきます」

海「いたーだきます！」

ご飯を食べ始めて少しすると、海人は廉がいつも座る場所をチラチラ見始めた。

紫「廉くんは、お熱だから、ねんね。」

海「ねんね？」

紫「そうだよ。」

海人は納得したのかまたご飯の続きを食べ始めた。

ご飯を食べ終え、ごちそうさまを終えて、海人は再びミニカーを出して遊び始めた。

俺は食器を洗って、廉のお粥を準備した。

紫「廉、入るよ？」

廉「ん〜……ゲホゲホッ」

紫「お粥持ってきたけど食べれる？」

廉「お腹すいてへん……ゲホゲホッ！」

紫「ちょっとだけでも食べて、お薬飲もう？」

廉「わかった……」

そう言うとなんとか2口お粥を食べた廉。

それにしても食べるのすらしんどそうだ…

紫「はい、薬」

廉「ん……ゴクン。」

薬を飲むとすぐに伏せてしまった。

紫「熱だけ測っていい？」

廉「ん〜…」

ピピピ…

うわ、39.5度。

紫「今何がしんどい？」

廉「咳…頭痛い…ゲホゲホッ！」

紫「冷却シート持ってくるね。」

廉「ん〜…」

とりあえず冷却シートを持ってきておでこに貼ってやる。

紫「寝れそうなら寝ときなね？」

廉「ん…」

今のうちに海人お風呂入れて寝る準備させないと。

海人と一緒にお風呂に入って、寝る準備をさせた。

今日は廉の隣で寝よう。

廉のベッドの隣に布団を敷いて、準備万端。

今のところなんとか寝れてるみたいだし、ちょっと様子見だな。

しばらくすると、また廉は咳き込んで起きた。

廉「ゲホゲホッ！ゲホッ！ゲホッ！ゲホッ！」

紫「しんどいなぁ……」

背中をさすってやる。

廉「はぁ……はぁ……ゲホゲホッ！」

紫「お水飲もうか。」

廉「ゲホゲホッ……ゴクゴク…ゲホッ！」

だいぶしんどそうだな…

廉「おにいちゃん……はぁ…はぁ…」

紫「どうした？」

廉「息が…はぁ…苦しい…はぁ…」

え、マジか…

紫「寝れなさそう？」

廉「苦しくて…はぁ…寝られへん…はぁ…」

困ったな…

あ、そういえば、海人が喘息の時に気休めにでもなればと買った胸に塗るスースーする薬があったな。

紫「廉、胸に塗るスースーするやつ、塗る？」

廉「ん。…はぁ…はぁ…」