KINGの家の風邪物語2 (ページ4)

今日:36 hit、昨日:60 hit、合計:70,979 hit

･ページ4

廉サイド

注射しないって言うから安心したのに、なんかものすごく長い綿棒を鼻に突っ込まれた…！！！

痛い…！

でも声出せないし…

泣きたくないのに涙が出てくる…

廉｢…っ！…ぐぁっ！｣

医｢もうちょっとだけ頑張ってね〜。はい、お疲れ様。｣

廉｢ゲホッゲホッ！！ゲホッ！｣

看｢ティッシュどうぞ。｣

廉｢…ゲホッ…｣

痛かったぁ…

紫耀サイド

涙目になってこっちを見てる廉。

うん、よく頑張ったね。

あれ、大人でも泣きそうになるから、わかるよ。

待合室で待たされて、しばらくするとインフルエンザA型と診断された。

薬を出されたけど、一つだけで、家に帰ったらすぐに飲むように言われた。

あとは熱が高い時用の頓服。

よほどあの検査が嫌だったのか、帰りの車の中でもポロポロ泣きながら痛かったと訴えてきた。

廉のこういう子供っぽさ残ってるとこ、やっぱ可愛いんだよな。

中学生なんてまだまだ子供だからね。

家に帰ると病院で疲れたのか、出された薬を飲んですぐに寝ちゃった廉。

起きたら食べられるようにお粥でも作っておくか。

昼過ぎ、目を覚ました廉。

紫｢具合どう？｣

廉｢頭ぼーっとする…｣

紫｢１回熱測ろうか。｣

熱を測ると38.8度。

さすがにすぐには下がらないよね。

紫｢お粥あるけど食べる？｣

廉｢うん…｣

紫｢ちょっと待っててね、お粥持ってくるね。｣

キッチンにお粥を取りに行き、廉の元へ持っていく。

紫｢熱いから気をつけろよ。フーフー…あーん｣

廉｢あー…モグモグ…美味しい。｣

なんだかんだ半分以上食べられた。

食欲はあるみたいで良かった。

廉｢あんな〜｣

紫｢どうした？｣

廉｢鼻に綿棒入れた時な〜｣

またその話かいっ

廉｢痛くて泣いたんちゃうからな？｣

紫｢そうだね。｣

廉｢鼻の奥突っつかれたから、涙が出ただけやねん。｣

わかったわかった笑

紫｢そうだね、突っつかれたから勝手に涙出てきたんだもんね。｣

廉｢俺、泣いたんとちゃうからな？｣

急にプライド出してくるのね笑

車の中では痛かったって泣いてたけどね。

まぁ、それはなかったことにしてあげよう。

紫｢まだ熱高いんだから、寝ときなね？｣

廉｢うん。｣

紫｢あと、海人帰ってくるからなるべく部屋に居てね。｣

廉｢そうやね、海人にうつしちゃあかんもんな。｣

紫｢ゆっくり休んでおけよ？ゲームしてるなよ？｣

廉｢せぇへんわ〜｣

紫｢おやすみ〜｣