KINGの家の風邪物語2 (ページ26)

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紫耀サイド

なんだかんだご飯は完食してたけど。

市販の風邪薬飲ませておくか。

紫「海人、お薬飲むよ？」

海「ないです…ズズッ」

紫「お鼻しんどいでしょ？甘いやつだけど頑張れない？」

海「しません…ズズッ」

紫「イチゴの味だよ？」

海「いやぁぁ…ゴホッゴホッ…」

触った感じ熱はなさそうだから、薬は諦めるか。

でも一応熱測るか。

紫「じゃあお熱ピッピだけしよ？」

海「します…ズズッ」

ピピピ…

海「さん、ろく、さん！ズズッ」

うん、熱は無いか。

様子見だな。

明日は休みだから、家で大人しく過ごさせるか。

……

そして、次の日も相変わらずお鼻ズルズルの海人。

海「ゴホッゴホッ…ズズッ」

紫「海人、お鼻キレイにするよ？」

海「ん〜…」

練習のかいあって、なんとかティッシュで鼻水を拭くことはできるようになってきた。

次は鼻をかめるようになると言うことないんだけどなぁ。

海「ハックション…ジュルジュル…」

紫「海人〜…」

あ、自分でティッシュ取りに行った。

お、自分で拭いた。

成長…

紫「海人、自分でキレイにできて偉かったね！」

海「えらかったねぇ〜ズズッ」

でもやっぱり鼻がしんどそう

ダメ元で鼻かむ練習させてみるかな？

紫「海人、おいで？」

呼ぶとトコトコやってきた。

紫「海人、お鼻でふーんってしてみて？」

海「ふぅん？」

紫「お口閉じて、お鼻で息をふーんって出して？」

海「…？」

紫「えっとね…こう、鼻からさ…」

海「うぅぅぅん…！いやぁぁぁ…」

しつこかったかな。

紫「ごめんごめん、もういいよ。」

海「しません…ズズッ」

紫「うん、しません。遊んできていいよ。」

そういうとテレビの前に座ってブロックを並べ始めた。

どうやったら伝わるんだろうな…

色々考えたところで、いい方法を思いついた。

紫「海人、ちょっときて？」

海「…？」

紫「海人、このティッシュ、ふーって吹いてみて？」

海「ふーっ！」

ティッシュがふわっと飛んだ。

紫「上手じょうず！」

海「じょうずじょうず〜ズズッ」

紫「じゃあ、次はお鼻で飛ばしてみようか」

海「ブシュッ…」

見事に鼻水が飛んだ。

そして垂れた。

紫「はい、舐めないでティッシュだよ？」

そういうとティッシュで鼻を拭く海人。

これなら出来そうだな。

紫「じゃあ、次はこっちのお鼻おさえて飛ばしてみようか？」