KINGの家の風邪物語2 (ページ23)

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岸サイド

午後一の授業は眠くなるよな…

仕方ないけど、みんなウトウトし過ぎ…

教卓から見てると、本当に皆のことよく見えるんだよな。

授業聞いてるふりして落書きしてるやつ、他の教科の勉強してるやつ、なんか内職してるやつ…

下向いて動かないやつはだいたい寝てる。

廉も最近頑張ってたけど、さすがに眠いのかな。

…でもなんか、体に力入ってる？

時々ビクッてしてるけど、しゃっくり？？

そんなことを思いながら授業を続けてると

廉｢ゲボォォ…オェェェ…｣

廉が吐いた。

廉｢ひっく…ゲボッ…ウェッ…｣

岸｢廉、大丈夫か？気分悪かったのか？｣

廉｢うぐっ…ひっ…ゲホッ…｣

岸｢保健室行こうか。みんな、ちょっと自習な。｣

廉サイド

やってもうた…

限界きて結局授業中に吐いてもうた…

最悪や…

絶対みんなに汚い奴って思われた…

もう終わりや…

廉｢うぐっ…ぐすっ…｣

岸｢まだ気持ち悪いか？トイレ行くか？｣

廉｢(フルフル)｣

岸｢そっか。とりあえず保健室行って着替えようか。｣

廉｢ぐすっ…(コクン)｣

トントントン…

神｢はーい。あ、岸先生…と、廉くん。｣

岸｢廉が授業中戻しちゃって…｣

神｢そっか。岸先生ありがとうございました。｣

岸｢ではお願いします。｣

神｢廉くん、とりあえず上着てるの脱いじゃおうか。｣

言われるがまま学ランを脱いでカッターシャツになる。

神｢ズボンの下って体操着着てたりする？｣

廉｢(コクン)｣

神｢じゃあ脱いじゃおうか。｣

上がカッターシャツで下がジャージ…

なんかめちゃくちゃ変な格好…

神｢気持ち悪くなっちゃった？｣

廉｢(コクン)｣

神｢朝から調子悪かった？｣

廉｢(フルフル)｣

神｢じゃあ、いつから調子悪くなったのかな？｣

廉｢ぐっ…ぐすっ…ひっく…｣

神｢どうしたどうした？大丈夫だよ。｣

廉｢給食っ…嫌いなものでてっ…食べたら気持ち悪くなった…｣

神｢そうだったのか。嫌いだけど頑張って食べたんだね。｣

廉｢でも吐いてもうた…みんなの前でっ…ぐすっ｣

神｢大丈夫だよ、案外みんな気にしてないから。ね？｣

廉｢うんっ…ひっく…｣

神｢この後授業戻れそう？｣

廉｢(フルフル)…絶対無理っ…｣

神｢あと1時間だもんなぁ。早退する？｣

廉｢(コクン)｣

神｢具合悪いわけじゃないんだよね？｣

廉｢うん…｣

神｢お迎え来てもらう？｣

廉｢自分で帰ります…｣