KINGの家の風邪物語2 (ページ3)

今日:27 hit、昨日:60 hit、合計:70,970 hit

･ページ3

紫耀サイド

廉が寝れてるうちにお風呂はいってきちゃうか。

俺も寝れる準備をして、今日は廉の隣に布団を敷いて寝ることにした。

布団や看病に必要なものを色々準備して廉の部屋へ。

さすがにまだ寝ないから、隣で仕事したりスマホ触ってたりしてる。

廉｢お兄ちゃん…｣

紫｢どうした？｣

廉｢暑い…｣

熱上がりきったのかな？

紫｢毛布とるよ。｣

そっとおでこに手を当てるとさっきより更に熱い。

紫｢もう一度熱測ろうか。｣

ピピピ…

うわ、39.5度。

紫｢廉、しんどいね。｣

汗を拭いて冷却シートを取り替えてやる。

廉｢ん〜…しんどい…｣

紫｢そうだな。しんどいなぁ。お水飲むか？｣

廉｢うん…｣

コップに半分くらい入れた水を一気に飲み干した。

喉乾いてたのかな。

紫｢まだ飲む？｣

廉｢もういい…｣

しばらくするとまた眠れたみたい。

……

次の日の朝、海人を学校に送っていき、廉を病院に連れていく準備をする。

紫｢廉、服着替えれるか？｣

廉｢うん…｣

かなりゆっくりだけどなんとか着替えてくれた。

紫｢歩くのしんどかったらお兄ちゃんがおんぶしてやるよ？｣

廉｢いい…恥ずかしいから…｣

紫｢そっか。｣

まぁ、中学生にもなると、おんぶは恥ずかしいか。

廉を車に乗せて病院へ向かう。

病院について受付を済ませ、体温を測ると39.1度。

相変わらず高いな…

体温計と問診票を受付に出して待合室で待つ。

インフルエンザだろうから、あの検査やるんだろうな…

廉はかなり小さい時にやったきりでたぶん覚えてないだろうから、今は落ち着いてる。

廉｢ねぇ、お兄ちゃん…｣

紫｢どうした？｣

廉｢注射…するかな…？｣

廉にとっては注射のが怖いよね、今は。

でもたぶん大丈夫。注射はしないよ。

でも、あの検査はするかと…

紫｢どうかな〜？ないといいね。｣

廉｢うん…｣

しばらくすると診察室に呼ばれた。

医｢発熱と頭痛と関節痛、筋肉痛…おそらくインフルエンザでしょう。検査しましょうか。｣

紫｢お願いします。｣

廉｢え…検査って注射？？｣

泣きそうな顔で聞く廉。

医｢注射はしないよ。ちょっとお鼻こちょこちょするだけだよ。｣

廉｢…？｣

そしてついに現れた長い綿棒。

医｢お兄さん、ちょっと抑えててあげてくださいね。｣

そう言うと廉の顔を上に向かせ、その長い綿棒を突っ込んだ。

廉｢…っ！！！｣