KINGの家の風邪物語2 (ページ20)

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紫耀サイド

海人は寝れてるみたいだし、俺は仕事をする。

パソコンに向かって集中してると、海人の泣き声が…

海｢ふぇぇぇぇん｣

紫｢どうしたどうした？｣

見に行くとほっぺたをパンパンに腫らした海人が真っ赤な顔して泣いてる。

ほっぺた痛いんだろうな…

紫｢ほっぺたに冷たいのペッタンしようか。｣

海｢ふぅぅぅぅぇぇん｣

泣く時に口が開くのも痛いんだろうな…

変な泣き方してる。

冷却シートをほっぺたとおでこに貼ってやると、少し落ち着いたのか、泣き止んだ。

熱を測ると37.5度まで下がってた。

紫｢テレビ見る？｣

海｢ひっく…てれびみる？…ひっく｣

リビングに連れていき、ソファーに寝かせていつものアニメを観せる。

今は大人しくアニメを観てる。

朝ごはん食べられるかな…？

一応お粥を用意してみることに。

紫｢海人、お粥食べる？｣

海｢パッチンしますぅ？｣

紫｢パッチンしようか。｣

そう言うと自分でテーブルの前に座った。

身体はだいぶ楽になってきてるのかもな。

紫｢手を合わせてください｣

海｢パッチン｣

紫｢いただきます｣

海｢いたーだきます｣

スプーンを持ってゆっくり口に運ぶ海人。

紫｢たべさせてあげようか？｣

海｢しません｣

自分で食べる元気出たんだ。

ただ、口を開けるのが痛いみたいで、小さく開けた口にゆっくりお粥を入れる海人。

食べるだけでも体力を使うのか、しばらくすると姿勢が崩れてきた。

紫｢海人、ごちそうさましようか？｣

海｢しません｣

お腹は空いてるみたいでスプーンを離さない。

そりゃそうか、昨日ほとんど食べれてないもんな。

ゆっくり時間をかけて何とかお粥を完食した海人。

紫｢お薬飲もうな？｣

海｢…しません｣

紫｢ほっぺた痛いでしょ？｣

海｢痛いでしょ…？｣

紫｢お薬飲んだら痛いのなくなるよ？｣

海｢…ふぇぇ…やぁぁぁぁ…｣

紫｢…じゃあアイス食べる？｣

海｢アイス食べる？｣

またアイスに混ぜるしかないか…

昨日の残りのアイスに薬を混ぜて海人に渡す。

薬が混ざってること気付いてるのか気付いていないのかわからないけど、すんなり食べてくれた。

ご飯を食べたあとは少し余裕が出てきたのか、ソファーに寝転がったままだけど手のひらをヒラヒラさせながらテレビを観てた。

今のうちに昼ごはん作るか。

しばらくすると、海人はまた寝てた。