KINGの家の風邪物語2 (ページ19)

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紫耀サイド

今日も海人の隣に布団を敷いて寝る。

準備を済ませてスマホを見ていると、廉が部屋に入ってきた。

廉｢おにいちゃん…｣

紫｢どうした？｣

廉｢なぁ…ほんまに頭痛くなってきた…｣

ぶり返したか？

紫｢どれどれ？｣

おでこを触ってみたけど熱はなさそう。

紫｢熱は無いと思うけど、ちょっと測ってみて？｣

廉｢おん…｣

結果は36.2度。

紫｢熱は無いか。久々の学校で疲れちゃったかな？今日はもう寝な？｣

廉｢でも宿題終わってへん…｣

紫｢体調悪いんだから仕方ないよ。｣

廉｢でも…明日出さへんかったら怒られるかもしれへん…｣

紫｢じゃあ、お兄ちゃんが先生にお手紙書こうか？｣

廉｢うん、書いて？｣

紫｢うん、わかった。書いとくから、廉はもう寝なよ？｣

廉｢うん。｣

さすがに病み上がりだし、体調悪かったって言えば先生も許してくれるだろうけど、心配性な廉の為に一筆書いとくか。

手紙を書き終えて廉の部屋に行くと、スヤスヤ眠ってた。

眠れてて良かった。

海人の部屋に戻って少しすると、海人が目を覚ました。

紫｢お水飲もうか。｣

コップにお水を入れて渡すと今度はちゃんと飲んでくれた。

そういえば冷凍庫に海人の好きなチョコミントのアイスがあったな。

紫｢海人、チョコミントのアイス食べる？｣

海｢…食べる？｣

なんとなくこれは食べてくれそう。

アイスを取りに行って、ついでに薬をアイスに混ぜて、海人のもとへ持っていく。

紫｢アイス食べようね。はい、あーん｣

海｢あー……｣

ほっぺたが痛いからか凄く小さな口を開けて、なんとか食べてくれた。

なんだかんだ半分ぐらいくらい食べたな。

薬混ぜたところも気付かれず食べてくれた。

歯磨きは辛そうだから、口をゆすがせて寝かすことに。

その後は薬が効いてるのか、熱は徐々に下がっていった。

……

朝起きて海人の顔を見ると、見事に左側も腫れていた。

お医者さんの言う通り、時間差で腫れてきたわ。

そっと熱を測ると38度まで下がってた。

まだ眠れてるみたいだから自然に起きるまで寝かせておこう。

朝食を、準備して、廉を起こしに行く。

紫｢廉、朝だよ。体調どう？｣

廉｢うーん…頭痛いのは治ったぁ〜｣

紫｢よかった。他にはしんどくない？｣

廉｢うん、昨日早く寝たからスッキリしてる。｣

紫｢そっか。良かった。｣

廉はしっかり朝食を食べ、学校に行った。