KINGの家の風邪物語2 (ページ18)

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紫耀サイド

紫｢廉〜、ご飯にするよ〜｣

廉｢はーい｣

紫｢海人、ご飯食べようか？｣

海｢いやぁ…｣

これは苦戦しそうな予感。

海人のご飯はあとでゆっくり食べさせよう。

とりあえず俺らだけ先に夕飯を食べることに。

紫｢廉、宿題終わった？｣

廉｢そんなすぐ終わらへんって。なんか休んでた分まで出されてん。めっちゃ多いわ…｣

紫｢そっか。いきなり大変だな。｣

廉｢はぁ…ほんまに頭痛くなりそうやわ…｣

紫｢そうだな。ま、無理しすぎるなよ？｣

廉｢おん。…ねぇ、海人大丈夫？｣

紫｢あぁ、うん、まぁおたふくだったけどね。一日中ご機嫌ナナメだよ。｣

廉｢しんどいよなぁ。俺もしんどかったもん。｣

紫｢そうだな。｣

廉｢海人も早く治るとええな。｣

紫｢うん。廉は相変わらず優しいな。｣

弟想いで優しい廉の頭をつい可愛く感じて撫でた。

廉｢そんなんええって｣

そう言いつつもちょっと嬉しそうな廉。

廉は俺にとって可愛い弟だよ。

ご飯を食べ終わると食器を洗い始める廉。

紫｢いいよ、俺やるから。廉は大量の宿題やっといで？｣

廉｢でも、海人おたふくやし、大変やないの？｣

紫｢大丈夫だよ、廉は気にしなくていいよ。ほら、宿題やっといで？｣

廉｢わかった〜｣

さて、次は海人。

紫｢海人、お粥食べよ？｣

海｢ん〜…ない…｣

紫｢一口だけでも？｣

海｢ない…ふぇぇぇん…｣

紫｢わかったわかった。お水だけ飲んで寝ような？｣

海｢いやぁぁ…｣

不機嫌になっちゃった…

とりあえず海人のお気に入りのコップにお水を入れて渡す。

紫｢はい、どうぞ。｣

海｢ふぇぇぇ…ケホッ…いやぁぁ…ケホッケホッ｣

完全に機嫌損ねちゃった。

海｢ふぇぇぇん…ケホッケホッケホッケホッ！｣

また泣きすぎて吐くかもしれないな…

海｢ケホッケホッケホッケホッ…ゲボッ…｣

…だよね。

海｢いやぁぁぁぁぁぁ……ふぇぇぇぇぇん｣

食べてないから吐いたのはほんの少しだったからティッシュで拭き取れた。

紫｢嫌だねぇ。しんどいねぇ。｣

とりあえず抱っこしながらアニメ観せるか。

俺はもう飽き飽きしてるけど、このアニメにはどれほど助けられたことか。

アニメを観ながら指しゃぶりを始めた海人。

このまま寝るかな？

熱を測ると39.7度。

解熱剤飲ませたいけど、結局何も食べれてないからなぁ。

そんなことを考えてるうちに海人は眠った。

そっとベッドに寝かせて、洗い物とか色々家事をやって俺も寝る準備をした。