KINGの家の風邪物語2 (ページ17)

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紫耀サイド

海「ふぇぇぇぇ……ひっく…ひっく…」

ほっぺたの腫れもひどくなるし、泣いて熱も上がるし…

見てても本当にかわいそう。

紫「よしよし。ちょっとねんねしような？」

海「いやぁぁ…ひっく…ひっく…」

しんどくて寝れないんだろうなぁ…

海人の好きなアニメでもながして気を紛らわせるか。

アニメを流して少しの間はまだ泣いてた海人だけど、少しするとアニメをボーッと見始めた。

今は俺の胸に頭を乗せてぼんやりアニメを観てる。

よく見ると人差し指と中指と薬指を口に入れてる。

2年前に治ったと思ってた指しゃぶりがまた始まってる…

海人の指しゃぶりは親指じゃないんだよな。

何故か3本の指をまとめてしゃぶる。

本当はやめさせたいんだけど、今日は仕方ないか…

指しゃぶりは目をつむることに。

しばらくするとウトウトし始めた。

少ししてしゃぶってた指が口から離れた。

見ると口を開けてよだれ垂らしながら寝てた。

……やっと寝てくれた。

そっとソファーにおろしてブランケットを掛ける。

昼ごはんを食べそびれた俺は朝ごはんの残りのパンを1枚食べて夕飯の準備をした。

やれるうちにやらないと、夕飯つくる時間もなくなりそうだからな。

全て終えて一息ついたころ、海人が起きてきた。

海「ん〜……」

紫「海人、起きた？」

海「ん〜…ケホッ」

紫「お腹空かない？」

海「やぁぁ…」

紫「そっか、いいよ。もうちょっとねんねしような？」

海「ケホッケホッ…」

紫「お水飲もうか。」

コップにお水を入れて渡すとゴクゴクと飲んだ。

喉乾いてたよな、ごめんな、気付かなくて。

お水を飲み干した海人。

紫「まだ飲む？」

海「ない…」

紫「そっか。一回トイレ行こうか。」

抱っこでトイレに連れていく。

トイレを出て、ソファーに寝かすとぼんやりアニメを観ていた。

今は少し落ち着いてるのかな？

しばらくするとまた眠った。

ガチャ

廉｢ただいまー｣

あ、廉帰ってきた。

紫｢おかえりー。学校どうだった？｣

廉｢ふつー｣

普通ってなんだよ笑

紫｢体調は？平気？｣

廉｢もう全然平気やで！｣

紫｢ならよかった。宿題あるならやってきな？｣

廉｢はぁ〜。やっぱり頭痛いかも。｣

紫｢もー、そういうのいいから。さっさとやってきな？｣

廉｢はーい｣

廉は体調良さそうだ。

そろそろ夕飯にするか。

夕飯を温めてテーブルに並べる。