KINGの家の風邪物語2 (ページ16)

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紫耀サイド

グズグズの海人を連れて病院へ。

病院で熱を測ると39度まで上がってた。

海「うぇぇぇぇん……ケホッケホッ」

紫「よしよし。しんどいなぁ。」

しばらくすると診察室に呼ばれた。

紫「お願いします。」

医「今日は弟くんかな？みたところ海人くんもおたふく風邪だね。」

紫「あの、片方しか腫れてないんですけど…」

医「たぶん時間差で腫れてくるかな。明日か明後日くらいに。」

紫「そうなんですね。」

医「はい、喉みせてね〜。あーんしてね〜」

海「ん〜……やぁぁぁ…ケホッケホッ」

紫「海人、あーんだよ？」

海「やぁぁ……ケホッケホッ…ケホッ！」

機嫌も悪くて口を開けてくれない…

海「ケホッケホッ…ケホッ！！！おぇっ！」

泣きすぎて咳き込んで嘔吐く海人…

医「ちょっと難しそうかな〜」

海「ふぇぇぇ……ケホッ！ゲェッ…」

紫「あ、すみません…」

看「大丈夫ですよ〜。」

看護師さんが海人が吐いたのを拭き取ってくれてる。

医「おたふくで間違いないと思うので、薬出しておきますね。お熱が高い時のお薬も出しておきますね。ほっぺたとか喉の痛みにも効きますので、痛い時も飲んで大丈夫ですよ。」

紫「ありがとうございました。」

診察が終わって薬をもらって家に帰ってきた。

海人は泣き疲れてぐったり。

とりあえずお粥を作る。

海人はしんどくて眠れないのか、リビングのソファーで横になってボーッとしてる。

紫「海人、お粥できたよ。食べようか？」

海「……」

反応薄いけど抱っこしてテーブルの前に座らせる。

紫「海人、お粥食べようか。」

海「いやぁ……」

泣きながら椅子から滑り落ちる海人。

何故か床に寝そべって泣いてる…

海「やぁぁぁぁぁ……」

紫「わかったわかった。お薬飲んで寝ような。」

海人を抱き上げて薬の準備をする。

海「なぁぃぃぃ……」

そりゃ薬嫌だよなぁ。

紫「ごめんね、ちょっとだけ頑張って。」

少量のお粥を一口食べさせ、薬を口に入れ水を飲ませる。

海「んぐっ……ゲボッ…」

見事に嘔吐。

薬飲ませるの無理かも…

仕方ないからこのまま寝かせることにした。

海「いやぁぁぁぁぁぁ……ゲホゲホッ」

過去最高の不機嫌。

ほっぺたも痛いし、熱もしんどいし、そりゃ不機嫌にもなるよな。

とにかく今日はひたすら抱っこかな…

ソファーで海人を抱っこしながら熱を測ると39.5度。

薬も飲ませられないし、困ったなぁ。