KINGの家の風邪物語2 (ページ15)

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紫耀サイド

遂に熱出てきたか。

海「ふぇぇぇん…」

紫「ごめんごめん、起こしちゃったな。」

抱っこしろと言わんばかりに海人は両手を広げてる

海人を抱き上げて背中をトントンする。

紫「お熱測ろうか。」

海「いやぁぁ…ふぇぇぇ…」

紫「ごめんね〜」

海人の脇に体温計を挟む。

37.6度か。

これから上がるんだろうな。

海「ふぇぇぇん…ケホッ…うあぁぁぁぁぁん…」

紫「しんどいなぁ。よしよし。」

海「ケホッケホッ…ふぇぇぇ…」

たくさん泣いてたくさんぐずった海人はようやくウトウト…

電気を消して背中をさする。

少しすると寝てくれた。

寝れるうちに俺も寝ておこう。

海「ケホッケホッ…ケホッ」

海人の咳で目が覚めた。

夜中の2時か…

海人の顔を覗き込むとほっぺたの右側だけ少し腫れてる。

やっぱりおたふくだよな。

熱を測ると38度。

確実に上がってきてる。

海人が咳をする度に背中をさすってやる。

寝たり起きたりを繰り返しながら、朝を迎えた。

海人は今寝れてるから、起こさないように部屋を出て、朝食の準備をし、廉を起こした。

廉「おはよ」

紫「おはよう。今日学校行けそう？」

廉「おん、もう元気。」

紫「一応熱だけ測っておいて。」

廉「おん。」

ピピピ…

廉「36.2度。学校行ってええよね？」

紫「うん、病み上がりだから無理するなよ？」

廉「おん！なぁ、海人は？」

紫「たぶんおたふくかな。ほっぺた腫れてきたわ。」

廉「そうなんやね。あ、あのな、たぶんゼリーとか酸っぱいやつやと痛くなると思うから、酸っぱくないもの食べさせてあげた方がええよ！」

自分の経験からアドバイスくれる廉。

優しいな。

紫「うん、ありがとうな。」

朝食もしっかり食べて準備万端の廉。

廉「いってきます！」

紫「はい、行ってらっしゃい。」

廉を送り出したから、次は海人。

そっと海人の部屋に入るとまだ寝てたんだけど、右のほっぺたがパンパンに腫れてる。

片方だけだとまた見た目すごいな…

少ししたら病院連れていくか。

自分の会社と海人の学校に休みの連絡を入れ、病院に行く準備をした。

海「ケホッケホッ…ふぇぇぇ…」

あ、海人起きたかな。

紫「海人、おはよう。しんどいなぁ。病院行こうな？」

海「やぁぁぁ……ふぇぇぇ…ケホッ」

紫「ちょっとお熱測るよ？」

海「いやぁぁぁ…ケホッ」

38.5度。