貴方と出逢えて。 (ページ17)

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鈴村side

鈴村「おまえ時間やばいやないか！」

お開き時間を確認しようとして孝宏に
明日の仕事の時間を聞いたら朝からって...

櫻井「もうこんな時間だったのか～」

相変わらず緩いな～。
俺がいうのもなんなんやけど、大丈夫なんか？

櫻井「健一がずっとAちゃん自慢するから気づかなかったわ～」

鈴村「そんなんしてないわ！」

櫻井「してたしてた～愛がすごかったんだから！ね、Aちゃん」

そういえばAあんま話してなかったな

『そうですよ～、恥ずかしかったんれすからー！』

櫻井「Aちゃん酔ってる？」

『酔ってないれすよ～！』

鈴村「いや、酔っ払っとるやろ」

完全に呂律が回っとらんし、
こいつ酒弱かったんか？

鈴村「はいはい、帰るぞ～」

『いやだー帰りたくなーい』

鈴村「わがまま言うなって」

櫻井「ふっははは、健一そっくりじゃない？」

酔っ払ってるこいつと俺が？

鈴村「どこがや！」

櫻井「酔っ払ったら帰りたくなーいって駄々こね始めるところ。」

鈴村「まぁ、確かにな？」

櫻井「じゃあ頑張ってね～」

鈴村「ちょ、どこ行くんや！」

櫻井「終電なくなっちゃうからさ、Aちゃんは任せた！」

鈴村「おまえも手伝いや！」

櫻井「送り狼になってもいいなら、いいけど」

鈴村「あほ！ダメに決まっとるやろ！」

櫻井「んなら、よろしく～」

ほんとに帰りよった...
しょうがない。

鈴村「A？帰るで～」

『...』

嘘やろ、寝てる？

鈴村「A！寝てる場合ちゃう！」

全く起きない。なんでここまで熟睡できるんや
はぁ～、もう俺だって33やぞ。

鈴村「よっ、」

あっ、意外といける。
おんぶって何年ぶりやろか

鈴村「A～、1人で電車のれるか？」

『...』

ダメもので聞いてみたけど、やっぱり返事はないか。

鈴村「家変わってないよな？」

『違うよぉ～引っ越したぁ～」

あっ、起きた。ってまじでか。なら、どうしたらええんや？

鈴村「なら、どの辺住んでるんや？」

『ふふっ教えなーい』

鈴村「帰らないかんやろー？」

『いやー、帰らない！健ちゃんとおるもん』

はぁー、Aならいいやろーか？
妹みたいなもんや
心の中であいつに向けた言い訳をして

鈴村「後で文句いうなよ？」

そういって俺は自分の家へ向かい始めた