不意 ページ11
Aside
(…………っ、何で気付かれた？！！)
仁花にヘリを頼み終えて、仁花が私に何かを伝えようとしたその時に。
……ドアの方を見張っていた二人の顔色が変わり、その理由に気づいて私も戦慄した。
｢……仁花、じゃあまた。｣
それだけをようやく言うと、ドアの近くの二人の側へ向かう。
｢…………何人分？ 足音。｣
｢5……6？……いや、10以上だ。｣
｢……取り敢えず出よう。ここは立て籠るには向いてない。｣
｢……っ、もう無理だ。かなり近い。｣
なら…………
｢……ドアを開く時。その瞬間を叩いて、逃げよう｣
ドアを閉め、それぞれドアの両脇に立つ。
外に、十数人分の気配を感じたと思った瞬間、
……ドアノブが乱暴に回されドアが開かれた。
｢？！……っ、グフッ……｣
最初に入ってきた2、3人を撃ち抜くも、人が流れ込んでいるため外に出られない。
「キリねぇ……日向、如月、下がれ！」
条件反射で声に従い、部屋の奥へ駆け込む中、
……視界の端に投げられた手榴弾が見えた。
「「……？！！ 逃げ……」」
“ろ”という前に、視界からその人の姿が消えた。
正確には、閃光に目が眩んで何も見えなくなったのだが。
「……出るぞ。」
……バラバラになった人だったモノを避けながら部屋を出た。
……が、追っ手がそれだけのはずもなく。
「……居たぞ、また。今度はどこのグループのヤツかな？」
「「「……っ！」」」
……廊下を抜けた先には、さっきよりも大勢いた。
その中心に立つ人がまた喋る。
「唯一通信できる場所を、野放しにするわけないだろ？ 赤外線レーザーで通ったらわかるようになってたんだよ。」
“連絡を取れたところを悪いね。大丈夫。”
「……君の仲間も後から送ってあげるよ。」
「……っ、ふざけてろ」
……3人を巻き込む訳にはいかない。
集団の中へ入り、間を縫って走る。
中心に居たアイツが銃を構えたのがわかったので、アイツの部下の陰に入るよう、姿勢を低くした。
こうすれば、アイツは撃てない。
……が。
(………………は？)
…………………………渇いた音がその場に響いた。
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えま(プロフ) - えぬえぬさん» ありがとうございます！！ 久々の更新ですがよろしければ読んでやってください！ (2018年2月26日 21時) (
レス) id: 8f82649d25 (このIDを非表示/違反報告)
えま(プロフ) - tamaさん» ありがとうございます！！ 亀更新すみません…… (2018年2月26日 21時) (レス) id: 8f82649d25 (このIDを非表示/違反報告)
えま(プロフ) - 無気力ガールさん» ありがとうございます！！ 更新しましたのでよろしければ読んでみてください！ (2018年2月26日 21時) (レス) id: 8f82649d25 (このIDを非表示/違反報告)
えぬえぬ - すごくこの作品好きです！ 更新頑張って下さい (2017年10月29日 12時) (レス) id: 6c842c63e8 (このIDを非表示/違反報告)
tama(プロフ) - この作品とっても面白いです！！更新頑張って下さい！！ (2017年6月28日 4時) (レス) id: 04d6b2d3d3 (このIDを非表示/違反報告)
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